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どうも、ksknです。

先日、東京春セミナーでお会いした皆さま、いろいろとお話しできてとても楽しい時間でした!ありがとうございます!
今週末、大阪春セミナーでお会いする皆さま、たくさんお話ししましょう!よろしくお願いします!

さて、早速本日も経済学解説をやっていきます。
今日は「余剰分析、貿易、ゲーム理論」です!

 

・市場均衡

市場均衡とは需要量と供給量がマッチするような受給量において価格が決定される、ということです。これは何となくイメージが湧きますよね。ただ、これには1つの前提があり、「完全競争市場である」という条件が必要です。「完全競争市場」が成立する条件は、以下の4つ。

①「無数の取引主体」→消費者と生産者は無数に存在し、各個人は「価格」に対する支配力を持ちません。
②「参入・退出が自由」→消費者や生産者として市場に「参入」するのも、市場から「退出」するのも自由です。
③「財の同質性」→市場で売買される財に「差」は存在しないと仮定します。
④「情報の完全性」→すべての消費者と生産者の間で、市場で売買される財に対する情報に「差」は存在しないと仮定します。

まぁ現実的にはありえませんよね。現実的にはありえないのですが、複雑な経済を単純化して考えるためにはこうした仮定が重要なわけで、次でこの完全競争市場における余剰分析の説明を行っていきます。

 

・余剰分析

まず余剰とは「取引によって消費者や生産者が得る利益」のことを言います。

総余剰→グラフの斜線部全体
消費者余剰→グラフの赤斜線部分
生産者余剰→グラフの青斜線部分

と、このまま暗記してしまってもたいていの問題は解けてしまうのですが、せっかくなのでもう少し詳しく説明しましょう。

500mlペットボトルの水をイメージしてください。
だいたい自動販売機で買おうと思うと、商品にもよりますがだいたい100円くらいで買うことができます。
その水を買う人はみな等しく100円で買うことができるわけですが、買った人はそれぞれ事情が違い、中には喉が乾いて乾いて倒れそうなときに自販機を見付け、仮に値段が1,000円であっても買ったという人も、極少数ですがいるわけです。
そしてその人からすると、本来なら1,000円でも買っていいと思っていたわけですから、100円で買えたことにより900円お得だった(=利益を得た)ということになりますね。
そしてまた999円なら買ってもいいと思う人、998円なら買ってもいいと思う人、、、という人たちの得した感(=利益)の積み重ね消費者余剰というわけで、それ故に消費者余剰は需要曲線と財の価格を示す直線に囲まれた三角形部分となるわけです。(分かっていただけますか?)

一方、その水を販売する側のことも考えてみましょう。
中には水源近くに工場を持っていて、(本当は)すごく安く販売できる人もいるでしょう。
仮にその人が10円で1本の水を作って売ることができるとすれば、100円で販売できることで90円分お得(=利益)なわけで、消費者余剰と同様に、これらの積み重ねが生産者余剰となるわけです。
このような論点を問うた過去問が実際にあるので、見てみましょう。平成30年度第10問です。

→価格が400円を上回ったくらいではB~Eが回収すべき金額に達していないので生産を行いません。よって誤り
→アと同様で誤り
→価格が1400円のときの各企業の利益(=余剰)を計算してみましょう。A: 1400-400=1000円, B: 1400-800=600円, C: 1400-1200=200円(D, Eは回収すべき金額に達していないので生産を行わない)。よって、1000円+600円+200円=1800円となり、正しい
→価格が1600円を上回るとA~Dも確実に生産を行います。よって誤り

ただ、実は重要なのはここからで、政府が税金や補助金を導入することでこれらの余剰がどう変化するのか、というのがそもそも余剰分析のキモなわけです。

では税金を導入したときのことを考えてみましょう。
例えば1本の水に20円の税金が課されたとします。
そうすると、10円で作って販売できた人もそれを売ることで20円の税金を払わなければならないので、実質的に30円かかることになります。11円で作って販売できた人も同様にして31円かかることになります。これをグラフで示すとどうなるかというと下図のように供給曲線が上にシフトし、販売価格が上がります。(20円課税されるからといって、価格が20円上がるわけではないこともグラフから分かりますね)

これで余剰がどう変化するかというと下の図を見ていただきたいのですが、消費者余剰と生産者余剰は減少し、代わりに政府余剰(=税収)という物が新たに生まれます。この政府余剰も社会全体の利益の一部ですから総余剰には含まれるわけですが、税導入前後の総余剰を比較すると、

となり、税導入後の方が小さくなっていることが分かります。そしてこの小さくなった部分を「死荷重」と言います。

また、逆に補助金を導入したときはどうなるかと言うと、例えば1本の水に10円の補助金が課されるとします。
そうすると、10円で作って販売できた人は、それを売ることで10円の補助金がもらえ、実質的に0円で販売することができるということになりますので、つまりグラフは下図のように供給曲線が下にシフトし、販売価格が下がります。

これで余剰がどう変化するかと言うと、図に書き込むと見づらすぎてワケ分からなくなったので言葉での説明になりますが、消費者余剰+生産者余剰は当初の三角形OAB→三角形ADFと拡大します。
しかし代わりに政府は補助金を支払う分、マイナスの余剰が発生します。
そのマイナスの余剰の大きさは、10円の補助金×販売数量となりますから、グラフ上の四角形OCDFとなります。(平行四辺形の面積ですね)
このうち、四角形OBDF部分は三角形ADFと重なっているので打ち消し合い、プラス部分は三角形OAB部分のみ、マイナス部分は三角形BCD部分のみ残ります。
三角形OABは補助金導入前の総余剰ですから、結局は三角形BCD分だけマイナスされるという結果となり、ここが死荷重となってしまうわけです。

つまり、完全競争市場において需要と供給が均衡している状態は社会全体の余剰としては最大化されている状態(=パレート効率的な状態)であり、政府が経済に関与することで社会全体の余剰は減少してしまうということです。

では、政府は経済に対して何も関与すべきでないか?というと、決してそういうわけではありません。これが自由貿易や独占の問題へと繋がっていくわけです。なお、独占は頻出ではないので解説は省きますが、政府が関与して供給量を設定しないと総余剰が最大化されない、ということになります。

 

・自由貿易と関税

国によって技術力、利子率、賃金率などが異なるため、あらゆる財を自国で賄うよりも、他国に対して比較優位を持つものを生産し、互いに貿易をして財を交換し合うほうが効率的であるということが貿易の基本的な考え方です。
例えば僕は仕事で縫製産業に関わっていますが、縫製産業は典型的な労働集約型産業なので、賃金率の低い国で生産を行い、それを輸入する方が効率的です。
これを余剰分析を使って考えてみましょう。仮に輸入をせずに国内で消費する全ての衣類を生産しようと思うと、上で学んだように市場均衡が成り立つので、下図のようになります。

ここでさらに安い価格で生産を行うことができる他国から輸入を行うことで、財の価格はEへ低下します。

こうなると均衡点はBからCへと移動し、需要は増加する一方で国内の生産者は輸入品と同様により低い価格で販売をしないといけなくなるため、国内の生産量は線分DEが示す量まで減ってしまいます
そして、減った生産量と増えた需要量を輸入品で補うため、線分CDが示す量は輸入量ということになります。
これにより、消費者余剰は三角形ACE、生産者余剰ODEとなり、総余剰はより一層大きくなります

 

しかし一方で、国内の生産者はどうなるでしょう?
生産量が減りますから、生産者も自然と減っていくことが予想できます。
だからと言って、例えば御年50歳、30年以上縫い子をしてきてパソコンも触ったことも無い方がいらっしゃったとして、その方にとっては縫い子を辞めなければならないとなれば、次の仕事を探すことは現実的に困難ですよね。
他にも、もし輸出国で戦争が始まるようなことがあれば、衣類を輸入できなくなってしまうリスクだってあります。
こうした経済的な効率性だけで語ることができないマイナス面もあるため、関税を導入し、市場価格を高めることで国内の産業を守る必要があるわけですね。(まぁ現実では付加価値を高めて高値で売れるようにするとか、いろいろな解決方法はありますけどね)

と、前置きが長くなってしまいましたが、関税を導入することで関税分価格がEからHへ上昇しますから、余剰は下図のように変化し、死荷重が発生します。

ちなみに輸入する側の話だけをしましたが、輸出する側は全く逆の動きをして輸出により価格が上昇するため、消費者余剰が減り、生産者余剰が増加します。グラフも逆の動きをするだけなので割愛します。

では、過去問いきます。
まずは平成29年度第21問

これは関税を導入するパターンとは逆で、関税が引き下げられて総余剰が拡大するパターンですね。
貿易だけでなく余剰分析の問題全般に言えますが、よく分からないときはグラフに余剰を書き込むと分かりやすくなると思います。

→消費者余剰は増加するので誤り
→消費者余剰は四角形P0BCP1分増加するので誤り
→関税引き下げ前の四角形P0FGP1は生産者余剰の一部ですが、関税引き下げにより消費者余剰への一部へと変化しますので、正しい
→貿易創造効果とは貿易によって増加する余剰のことです。一見、この選択肢は正しく見えますが、関税引き下げ前にも四角形BIHFは政府余剰として総余剰に含まれているので、正しい貿易創造効果は三角形FHG+三角形BCIの部分だけです。よって誤り

次に平成30年度第20問。

この問題はすこし引っ掛け的な要素もありDランクになっていたのですが、キチンと理解できていればそこまで難しい問題ではないと思います。

→増加する消費者余剰は四角形PA‘HMPBなので誤り
→自国内におけるA国から輸入した農産物の価格はPA‘なので、生産者余剰は四角形PA‘KNPBだけ小さくなる。よって誤り
→B国との自由貿易協定締結なので、自国が失う関税収入は四角形HLRKではないか?と思われる方も多いと思うのですが、国内価格がPBとなることにより価格の高いA国の農産物は国内に流通しなくなってしまいますから、関税として得ていた四角形HIJKを全て失うこととなります。よって正しい
→貿易転換効果はA国からB国へ貿易相手が変わることによって変化する余剰なので、該当するのは四角形LIJRだと思います。よって誤り。(答えは合っていますが公式な解説を読んだことがないので解説に少し自信がないです。スミマセン)

・ゲーム理論

完全競争市場に対し、そうではない市場を不完全競争市場と言い、その中で支配力のある企業が1社しかない場合を独占市場、2社以上の少数の場合を寡占市場と言います。ゲーム理論は、この中の寡占市場における理論です。

まず寡占市場とは上にも書いた通り2社以上の少数の企業しか市場に存在しないため、価格を企業側がある程度コントロールできます。
しかし独占と異なるのは、自社の戦略は他社の戦略によっても左右されるという点です。
自社がどれだけ価格を上げたいと思っても、他社が安売りをすれば価格競争力がなくなってしまいますから、自社も下げざるを得ないというわけです。
そうした状況の中で、2社がどういった戦略を取り、どのように利得を得るかというのがゲーム理論です。

ここでは言葉の定義さえキチンと理解できれば、あとは練習あるのみです。定義はTACテキストをそのまま引用させていただきます。

支配戦略→相手がどの戦略をとっても常に最適な1つの戦略を採用すること
ナッシュ均衡→非協調的に行動する企業がお互いに最適な戦略を取り合っている状態
パレート効率(最適)→他の誰かの効用を悪化させない限り、どの人の効用も改善することができない状態
囚人のジレンマ→両者にとって高い利潤を得ることが可能であるのに、非協調的な行動の結果、より低い利潤しか得られなくなってしまう状態。

と、言葉を理解したところで早速過去問にいきます。
まずは平成30年度第21問。

この問題はCランクだったのですが、、、正しいことはすぐに分かるので少し不思議です。
エの「最適反応」という言葉に反応して間違えてしまったのでしょうか。解説は特にしません。

続いて平成27年度第20問。

これは企業Bが企業Aの行動に合わせて行動選択を行うパターンですね。

a→企業Aが「高価格」を設定した場合、企業Bは「参入」を選択する方が自社の利得を最大化できるので、これがナッシュ均衡です。よって誤り
b→企業Aが「低価格」を設定した場合、企業Bは「参入せず」を選択する方が自社の利得を最大化できるので、これがナッシュ均衡です。よって正しい
c→選択肢a, bで述べた通り、企業Bの最適反応は分かっているので、そこから考えると企業Aは自社の利得を最大化するために「低価格」戦略を取り、企業Bは必然的に「参入せず」を選ぶことになります。よって正しい
d→参入規制を設けている場合には企業Bは参入したくてもできないので、企業Aは自社の利得を最大化するため「高価格」を選択します。よって誤り

最後に平成26年度第22問。

通常のゲーム理論に関する問題では1回の取引のみで考えるパターンが多いですが、これは取引が繰り返されることも想定したパターンです。
複数回取引が繰り返される場合、どちらか一方が裏切ることで一時的な利得を得ることができるのですが、当然、次回以降の取引では相手も非協調的な行動をとってくることになり、長い目で見ると自分達の利得を減少させてしまうこととなってしまいます。
そのため、協調的な行動が選択されるという特徴があります。
ここさえ分かっていれば正しい選択肢はしかありませんので、すぐに解くことができる問題です。

※この問題では見たことない単語がいろいろ出てきていますが、あまり深く気にしなくてもいいと思います。

 

さて、いかがでしたでしょうか。
今回はグラフ少なめなので若干作業が楽でした。。。笑
分からない箇所があれば、コメントで質問を受け付けておりますのでぜひお願いします!
ではでは、引き続き勉強頑張ってください!

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!

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