【合格体験記】仕事と育児を両立しながらストレート合格!かわともさん
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はい!へんりーです。
前回の記事はこちらです。見事合格は果たした方へ「診断士1年目を最大限充実させるコツ(心構えと準備)」をご紹介しています。受験生も合格後をイメージするためにぜひご覧ください。
さて、本日は かわともさん の合格者体験記をご紹介します。
かわともさんは、仕事と子育てをしながらストレート合格を勝ち取った女性です。
以下の体験記を読んでいただけるとわかりますが、
毎日の限られた時間をどのように効率的に使うかを絶えず意識しながら、
とにかく合理的かつメリハリのある学習をされてるのが印象的です。
「勉強する時間がなかなか取れない・・」なんて嘆いているあなたに、ぜひ参考にしてもらたらと思います。
それでは、早速どうぞ!
==========ここから寄稿==========
(0)受験生情報
名前(HN):かわとも
年齢:35歳
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
私は育児勤務をしていますが、職場と自宅が遠く、子育てしながら今の会社で働き続けることに限界を感じていました。今後転職する場合に武器となる国家資格を取得したいと思い、挑戦しました。
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
保有資格:日商簿記2級。他にはワインエキスパートなど酒・食品系の資格を保有。
得意科目:経済学・経済政策
不得意科目:経営法務
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
1次・2次試験ともにTAC通学
メリット:予備校のカリキュラムに合わせて、効果的な学習ペースがつかめること。勉強仲間ができること。
デメリット:費用がかかること。
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
<学習開始時期>
2018年2月
<受験回数>
1次試験:1回
2次試験:1回
ストレート合格!
<学習時間>
1次学習時間
総学習時間:700時間
2次学習時間
総学習時間:300時間
時間の作り方は、通勤電車(快速ではなく、あえて各駅の始発に座っていく)、会社の昼休み、子供寝かしつけ後の夜時間を活用。
(5)合格までの学習法
<一次試験>
【使用した参考書】
TAC教材一式(基本テキスト、トレーニング、過去問集、要点整理ポケットブック)
【全体を通して効果的だったこと】
■学習ツールの工夫
はるか昔の受験生時代に愛用していた「暗記用赤シート」をフル活用。
問題集の解答ページを見る時間を短縮するため、問題ページにピンク色のペンで解答を書き込みました。
正答だけではなく誤りの選択肢についても、どの部分が誤りなのかを漏れなくメモ。赤シートで隠しながら繰り返し解くことで、問題集をこなすサイクルを加速しました。
■学習ペースづくり&PDCAの実行
いつ何を勉強するのかを、日次・週次レベルでスケジュール化し、学習ペースを作りました。毎週末に振り返り&修正を行い、PDCAサイクルを回すことで、無理なく計画的に学習できました。
【時期別学習法】
・2~4月:TACの講義に2か月の遅れをとっていたため、「過去の講義動画+通常講義を受ける」というスタイルで、2科目同時並行で勉強しました。1週間にトレーニングを3回転と、余裕があれば過去問のABランクを解きました。
・5~6月:ゴールデンウィーク明けに学習方法に悩んでいたころ道場ブログと出会い、「皿回し」という学習方法があるのを知り、実行しました。1週間の使い方は、3日間で1科目復習×2サイクル+TACの完成答練1日、というスタイル。財務会計は会社の昼休みを使い、なるべく毎日コツコツ解きました。
・7~8月:皿回しを加速し、1日3科目ペースでサイクルを回転。会社の昼休みは財務会計か経済のどちらかを復習。7月後半はトレーニングをやりこみ、ほぼすべての問題が解けるくらいのレベルに仕上げました。
・1次結果:最高88点(経済)、最低48点(法務)、合計507点
<二次試験>
【使用した参考書】
TAC答練、ふぞろい、事例Ⅳの全知識&全ノウハウ、合格者の頭の中にあった全知識
【全体を通して効果的だったこと】
■道場ブログによる情報収集
二次試験は何を指針として学習すべきかがモヤっとしているため、情報収集が重要です。道場ブログを毎日チェックし、良い方法があればすぐに取り入れるようにしました。
■ふぞろい重視
二次試験は予備校とふぞろいで解答が食い違うことがありますが、ふぞろいを信じると決めて迷いがなくなりました。予備校の解答は考え方のプロセスを参考にしました。
■質より量重視
最初はマイベスト答案を作っていましたが非常に時間がかかったため、1日1~2事例ペースで量をこなすスタイルに切り替え、80分のタイムマネジメントを体に覚えこませました。80分以内に解き終わらないことが悩みでしたが、何とか時間内にそこそこの解答を書けるようになりました。
【時期別学習法】
・4~5月:予備校の先生のアドバイスで、同じクラスで勉強会を結成し、H29の事例Ⅰ~Ⅲを1回ずつ解きました。1事例解くのに4時間もかかり落ち込みましたが、この時期に2次試験の手強さを知ることができてよかったと思います。勉強仲間が出来たことも収穫でした。
・7~8月:7月の一次模試が終わった時点で2次試験の問題集を買いそろえました。1次終了後、1週間かけて2次の学習方法の情報を集めまくり、学習ペースを作りました。8月末までの目標は、事例Ⅰ~Ⅲは過去3年分を丁寧に解いて回答プロセスを確立し、事例Ⅳは「全知全ノウ」を一通り解くこととしました。
・9~10月:学習ペースを高速化するため使う問題集を絞り、「質より量」型にシフトしました。例えば、理解に時間がかかるイケカコを止めるなど。1日1~2事例解き、過去問11年分を1.5回転させました。並行して質も高めるために、道場ブログを欠かさず読み、だいまつさんの永久保存版シリーズ&きゃっしいさんの実況中継シリーズを熟読しました。10月は週末にセルフ模試をやり、栄養補給ペースも含めてシミュレーションしました。
<再現答案>
試験直後と翌日に、電車の中で書きおえてスッキリ。どうせ一喜一憂するので模範解答類は一切見ませんでした。
(6)学習時・受験時のエピソード
■予備校周辺のランチにやたら詳しくなった
ストイックな受験生活の数少ない楽しみの一つが、予備校通学時のランチでした。食べログで入念にリサーチし、1食も無駄にするまいと血眼に。いつ何を食べたか全て思い出せるほどです。
■夫に新しい趣味ができた
私が勉強ばかりして夫に構わなかったため、新たな趣味としてキャス配信を始めたようです。ちょっとした人気配信者になり、かなりの数のフォロワーさんに聞いてもらえるようになったとか…。
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス
■「このやり方なら合格をねらえる!」という自分なりの学習スタイルを見つける
勉強に割ける時間や自分に合った勉強方法は人それぞれ違うので、自分が自信を持てるスタイルを早期に見つけ、PDCAを回しながら突き進むのみです。スタイル作りの参考として、受験支援団体のブログなどから常に情報収集することがおすすめです。
■家族を大切に
受験生活は家族に大きな負担をかけます。私の場合、子供には予備校のある土曜は保育園に行ってもらいましたし、夫とのコミュニケーションも減りがちでした。一方で、日曜日は「勉強せずに家族と過ごす時間」として思いっきり遊び、土曜夜は夫と宴会してストレス発散しました。家族を大切にする時間を意識的に持つことで、勉強をがんばるモチベーションにつながるため、おすすめです。
■無理せずメリハリある学習を
受験生活は精神的にしんどくなることもありますが、私は毎晩勉強終了後、好きなお酒を飲んで気を緩めていました。好きなことは無理に我慢せず、メリハリをつけてバランスをとるとよいと思います。
==========ここまで==============
さあ、いかがだったでしょうか?
かわともさんのコンパクトな体験記のなかには、
まさに「ストレート合格のコツ」「合格への王道」と呼べるものが盛りだくさんです!
思わず拍手したくなりました・・!!
参考にすべきポイントをいくつか挙げるなら、
①「情報収集」、②「実行力と柔軟性」、③「計画性」
になるかと思います。
①情報収集
試験対策に際しては、有効な学習方法や、解放のセオリーなど、知っていないと損をする情報がたくさん存在します。
このため、当然ながら、合格のために積極的かつ継続的な情報収集が必須となります。
例えば、かわともさんは1次試験のあと、1週間かけて2次の学習方法の情報を集めまくったと言います。
ひと通りの学習方法を把握し自分に合った方法を選ぶというのは、よくわからないままダラダラと2次対策を始めてしまうよりも断然効果的です。
早期に2次試験対策をしたことで勉強仲間ができた、というのも、情報収集やモチベーション維持のために大きな効果があったものと想像します。これもコツです。
また、道場ブログを毎日チェックしていただいたとのこと。少しでも助けになったのであれば、我々9代目一同嬉しいかぎりです!
②実行力と柔軟性
情報を集めるなかで、よいと思った勉強法はすぐに取り込み実行に移す。
これもできそうでなかなかできないことです。素晴らしい。
そして、切り替えの早さも、かわともさんの合格の秘訣のひとつだと思いました。例として、二次対策において、解答作成に時間がかかりすぎると感じ、量を重視するスタイルに転換する、といったあたりも見事です。
また、二次試験後に再現答案をさっと作り、予備校の模範解答は一切見ない!といった割り切りの良さにも、その合理的な考え方が表れていると感じます。
③計画性
「〇月末まで」といったように、いつまでに何をやる、というスケジューリングが明確です。
また、PDCAを回しながら、計画や進め方を微調整していく方法は、自分に適した学習法を見出す上でも非常に有効と言えます。
忙しいからこそ、目標設定とPDCAサイクルの重要性を深く理解されているのだと思います。
仕事と育児だけでも負荷が高いはずです。そこにさらに試験勉強も、となると、なにか超人的なイメージを持ってしまいますが、上記の①②③のような合理的な対応を実直に取り続けることこそが、ストレート合格への王道、近道と言えます。
また、家族と過ごす時間をキッチリ確保し、オンオフを使いわけているあたりも、受験生にとって大変参考になるかと思います。
ぜひ、読者の皆さんも、かわともさんの良いところをどんどん真似し、実行に移してみてください!
それでは、本日はここ辺で。
明日以降もまだまだ受験体験記が続きますのでお楽しみに!
へんりーでした!