【ゆるわだ】発想力と計数感覚を磨くためのアタマの体操

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こんにちは、たかじんです。

さて間もなく口述試験の発表ですね!
とは言っても、寝坊して試験会場に行けなかったとか、全く無言のまま試験が終わってしまったという方以外は、合格しているはずですから、穏やかな気持ちで結果を待ちましょう。

 

そしてすでに告知されておりますが、道場では新年1月12日(土)に合格者対象の「診断士ロケットスタートセミナー」を実施します。詳細は決まり次第またお知らせいたしますが、「診断士活動とは具体的にどのようなことをしているのか」、話を聞いてみたいという方はぜひお越しください!

 

✿:❀ 道場ロケットスタートセミナーのお知らせ ✿:❀

一発合格道場 診断士ロケットスタートセミナー2019 in東京
2018年1月12日(土)昼予定 @勝どき区民館
・2018年12月25日(火)発表の診断士2次試験合格者向け対象
・参加費:1000円(別途、懇親会を計画中)
・定員:30名予定
・別途、こくちーずにて別途受付開始予定
実務補習・実務従事、企業内、転職、独立…など診断士活動のリアルをお伝えします!
活躍する診断士になりたい方、同志を探したい方はぜひお越しください!!

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さて皆さんが受験した「中小企業診断士試験」は、要するに「経営コンサルタント」の国家資格ですから、皆さんは「経営コンサルタント」という職業に、少なからずご興味があるのではないでしょうか。

 

そこで本日は、診断士試験とはまったく関係ない「ゆるわだ」で恐縮ですが、私が米国に留学していた際に、大手コンサルティングファームへの就職を志望していた友人達から聞いた、コンサルティングファームの就職試験の内容についてご紹介したいと思います。

初めてその話を聞いた時、「へえ、そういうアタマの使い方があるのか」と感心した覚えがあります。もう10年以上前の話ですから、現在のコンサルティングファームへの就職・転職には、直接役に立つものではないと思いますが発想力や数字感覚を磨く訓練のひとつとして、ご紹介します。

 

コンサルティングファームの当時の就職試験は、いろいろとアタマを働かせる問題が投げかけられてくるそうです。ケース問題、発想力系問題、定量化問題といったところがメジャーな問題です。

 

1.ケース問題

ケース問題と言うのは、まさに中小企業診断士の二次試験と同様、与件があって、その問題に対して、どのように対処するかを問われるケーススタディです。

 

2.発想力系問題

発想力系問題の中で、友人が私に紹介してくれたものの一つに、「パン屋で売っているパンの種類を出来るだけ多く挙げろ」というのがありました。

皆さん、こういう問題はどうやって考えますか?

コンサルタント志望の方や診断士の勉強をされてきた方であれば、「ここはMECE(Mutually Exclusive Comprehensively Exhaustive)で考えよう!」と思うかもしれませんね。

なにせ単純に列挙しようとすると、

「えーと、食パンでしょ、フランスパン、クロワッサン、サンドイッチ、あ、サンドイッチといっても、カツサンドやポテトサラダサンド、BLTというのもあるな・・・」といろいろ浮かんできますが、こういう考え方だと、思考が発散しているようで、MECEになっていない感が非常に強いですよね。

 

ちなみに友人が示してくれた解答案は、以下のとおりです。

 

まず、パン=生地×形状×中身×調理方法に分解します。

生地に使う粉:小麦粉(強力粉・薄力粉)、大麦、ライ麦、米粉・・・

パンの形状:四角、細長、丸、包む・・・

パンの中身:何もなし、肉(ビーフ、ポーク、チキン、ラム・・・)、野菜・フルーツ類(レタス、トマト、きゅうり、ポテト、玉ねぎ、イチゴ、バナナ、リンゴ・・・)、魚介類(ツナ、サーモン、エビ、カニ・・・)、卵・乳製品(ゆで卵、オムレツ、バター、チーズ、マーガリン、生クリーム)、調味料(マヨネーズ、ケチャップ、塩、胡椒、マスタード、ホースラディッシュ、ジャム、ピーナッツバター、チリソース、チョコレートソース・・・)、

調理方法:生、トースト、揚げる、炒める、蒸す・・・

 

確かにこれらをいろいろ組み合わせて掛け算すれば、あっという間に膨大な種類のパンが挙げられそうですよね。

もっとも、ビーフとチョコレートソースが一緒に包まれたパンなんて、誰が食べるんだよ・・・というご意見もあると思いますが、一見難しそうな問題も、このように要素ごとに分解すると考えやすくなる、ということです。

 

3.定量化問題

定量化問題というのは、いわゆる「フェルミ推定」です。常識的に妥当と思われる前提を置いて、ロジックでいろいろな数値を推定する問題ですが、有名な問題に「ロサンゼルスにピアノの調律師は何人いるか?」というものがあります。皆さんも聞いたことがあるかもしれません。

 

この問題に対する解答例をご紹介します(以下は、「サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル(日経BP社)」からの引用です。ただし原書の中で、例えば10³というような記載がある場合、引用では私の方で10^3と書き換えています)。

(引用ここから)

推定する必要があるのは、

(1)ロサンゼルスにはピアノが何台あるか、(2)調律師一人で何台のピアノを調律できるか、ということです。

ピアノの台数の推定に必要なのは、(1)その町の人口、(2)ピアノを持っている人の割合、(3)これもまたピアノを持っている学校や教会その他の数、です。

調律師一人で調律できるピアノの台数を推定するために必要なのは、(1)ピアノを調律する頻度、(2)1台のピアノの調律にかかる時間、(3)一人の調律師がピアノの調律を行う総時間、です。

 

つまり、推定する必要があることは以下のとおりです。

1. ロサンゼルスの人口
2. 一人当たりのピアノの割合
3. ピアノ1台の年間調律頻度
4. ピアノ1台の調律にかかる時間
5. ピアノの調律師一人の年間労働時間

 

最初からみていきましょう。

1. ロサンゼルスの人口は10^8人よりもずっと少ないはずです(米国の人口が3×10^8人であるため)。そして10^6人よりはずっと多いはずです(通常の大都市がこの規模であるため)。そこで10^7人と推定することにしましょう(たかじん注:10^8というのは10の8乗のことです。数字に直すと、100,000,000、つまり1億ということです)。

 

2. ピアノを所有していると考えられるのは、個人、学校、教会です。楽器を演奏する人の割合は、人口の約10%です(1%~100%であることは間違いないので)。音楽家のうちピアノを演奏する人は多くても10%ですが、その人たちが皆ピアノを持っているわけではないため、ピアノを所有する人の割合は、音楽家たちのおそらく2~3%でしょう。
これは人口の2×10^-3となります(たかじん注:10^-3というのは、10の-3乗のことで、0.001、つまり0.1%ということです。ここで2×10^-3といっているのは、楽器を演奏する音楽家10%×ピアノを所有している人2%、つまり0.2%ということです)。教会はおおよそ1,000人に1つあり、その1つ1つにピアノが1台あると思われます。

また、学校は、生徒約500人に1校(もしくは人口1,000人当たりに約1校)あり、各校にピアノが1台あると思われます。

つまり、1人当たりのピアノ台数は、4×10^-3~5×10^-3台(たかじん注:先程の個人分2×10^-3に、教会分の1×10^-3と学校分の1~2×10^-3を合計したもの)です。これにより、ピアノの台数は、おおよそ10^7×4×10^-3=4×10^4となります。

 

3. ピアノの調律頻度は、1カ月に1回よりも少なく、10年に1回よりも多いだろうと思われます。そこで、1年に1回と推定しましょう。

 

4. ピアノ1台の調律にかかる時間は、30分よりはずっと長く、1日よりは短いはずです(音程の狂いがあまりにひどい状態ではないと仮定します)。そこで、2時間と推定しましょう。もう一つの考え方として鍵盤のキーが88個あることに注目する方法があります。1つのキーに1分かかれば、1.5時間かかることになります。キー1つ当たり2分であれば、3時間かかることになります。

 

5. フルタイムで働く人の労働時間は、1日に8時間で、週に5日間、1年に50週間であるところから、8×5×50=2,000時間となります。2,000時間あれば、1,000台の調律が可能です(すごい!)

 

つまり、ピアノ4×10^4台には40人の調律師が必要ということになります。

 

どのくらい現実に迫れたでしょうか。そこで、住民10^6人(ロサンゼルスの10分の1)の我が町の電話帳を見てみると、「ピアノ-調律、修理、塗装」という見出しの下には16件載っています。1件につきおそらく1人か2人の調律師がいて、おそらくはフルタイムで調律を行ってはいないと思われます。ということは、どうやら私たちの推定はこの5分の1しかないようです。しかし、ただ当て推量した場合よりもかなり近い数字です。

(引用ここまで)

 

さて、この考え方を応用して、私もひとつ推定してみたいと思います!

「日本におけるビールの消費量は、年間でどのくらいか?」という問題について考えてみましょう。

なおこの文章を書いている時点では、私も答えは知りません。これから計算してみましょう!

 

まず、こんな前提を置いてみます。

日本の人口は1.2億人、80歳代後半が平均寿命だとして、0歳~9歳、10歳~19歳、20歳~29歳・・・80歳~89歳と10歳ごとに年齢を切り分けて全部で9つのグループを作ります。それぞれのグループには同じ人口が所属すると仮定すると(実際には団塊の世代の人数が多いですが)、1つのグループには1.2億人÷9=1,333万人所属することになります。

ビールを飲む人は20歳(一応ね)から79歳までとすると、この年齢層に属するのは6グループあるので、1,333万×6=8,000万人。
男性と女性の割合は半々とすれば、男女とも4,000万人ずついるわけですね。

 

このうち飲酒習慣がある人はどのくらいいるのでしょうか。男性5割、女性3割としましょうか。そうすると、男性の飲酒人口は2,000万人、女性は1,200万人ですね。

 

それから飲酒習慣がある人の飲酒の頻度はどのくらいでしょうか。週1回から週7回(要するに毎日)まで、人それぞれとは思いますが平均の4回((7回+1回)÷2)としましょう。
そして女性より男性の方がお酒を飲む量は多いと思います。女性は男性の7割程度飲むとしましょうか。

 

さて1回あたりの晩酌(または飲み会)でビールはどのくらい飲むでしょうか。
もちろん個人差はありますが、適量とされているのがビール中ビン1本(500ml)。しかし私の周りを見回しても、500mlだけで満足している人はいないですから(多分・・・)、もうちょっと多く飲むんでしょうね。それでもビールばかり飲み続ける人もあまりいないでしょうから、男性で1,000ml、女性は7割なので700ml飲むとしましょう。

 

すると男性のビールの消費量は、
1,000ml×4回×52週(年間)×2,000万人=416万kl

女性のビール消費量は、
700ml×4回×52週(年間)×1,200万人=約175万kl

合計約591万klとなりました。

 

さてここで実際の統計を見てみましょう!
キリンビール大学のレポートによると、2016年の日本でのビール消費量は、525.1万klでした。

私は591万klと推定しましたが、ちょっと多かったですね。もまあ、そんなに大きくかけ離れてもいないですね!

男性1,000ml、女性700mlという前提が大きかったのか、飲酒人口がもうちょっと少なかったのか、いろいろ要因がありそうです。炭水化物を避けるためにビール離れが進んでいるという話も聞きますから、ハイボールやチューハイに需要が流れている面もあるのかもしれませんね。

 

ということで、世の中にこういう題材はいろいろとあふれていますから、こんなアタマの体操をしてみると、数字に対する感覚が(多分)磨かれていくのではないかと思います!

それから、合格・不合格問わず、皆さんの体験記を引き続きお待ちしております!

以上、たかじんでした。
それではまた。

 

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