受験科目選択における戦略
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【2次試験受験者の方へ 大切なお知らせ】
前回投稿(準備期間は1週間?最終関門「2次口述試験」まとめ)を、NAVERまとめに最新情報で掲載中!随時アップデートしていきますので、覗いてみてください。
一発合格道場2次口述試験対策セミナーin東京
2018年12月9日(日)午後 @勝どき区民館
・参加費:1000円
・12月7日(金)受付開始予定(こくちーずにて) 30~40名予定
・口述試験対策講義+模擬面接(+懇親会4,000円予定)
はい!へんりーです。
いきなりですが、今の世の中、何事も「情報」が重要な時代ですね。
かつて世界を牛耳ってきたオイルメジャーに対し、GAFAなどを「データメジャー」と呼ぶ人もいるそうです。
時価総額はオイルメジャーの3倍を超えるとか。
日常でも、「知らなかった」だけで、チャンスを逃したり、想像以上の損をしたり、ということが起きます。
アフリカの電線が通っていない地域に住む人ですら、皆が携帯電話を持っているのはなぜか?
それは、冷蔵庫よりも、洗濯機よりも、「情報」が重要である、というのが一つの理由のようです。
「情報」が大切なのは、診断士試験対策でも同様です。
先日の「事例V(2次試験お疲れ様飲み会)」で受験生の方と話していても、「そんな方法があるのですね」「それがセオリーなのですね」といった会話が出てくることがあります。
そして、来年度のストレート合格を目指す受験生も参加していたのですが、若い人たちは早速連絡先を交換してコミュニティを作っていたのが印象的でした。
もちろん、なんでもかんでもつるめばいいというものではありませんが、「情報の入手」という点では圧倒的に有利になります。
今回も、ちゃんと効率的に対策を取るために、こういう点を知っておこうという内容です。
前置きが長くなりましたが、本題です。
今日は、「受験科目選択における戦略」と題してお届けします。
ストレート合格を目指している受験生にとっては、全科目の受験は当たり前ですが、
一方、受験生の中には、家庭や仕事の事情や、勉強を開始する時期により、2年(1.5年)以上をかけた合格計画を立てる人もいるでしょう。
そうなった場合、1年目と2年目のそれぞれで、どの科目を受験すべきか?(勉強すべきか?)が非常に重要になります。
確実かつ効率的な合格を勝ち取るためには、
それぞれの年に受験する科目を「勉強の進み具合」や「なんとなく得意だから」で決めるのではなく、
しっかりとした「戦略」を持ち、狙いをもって科目選択を行ってもらえたとらと思います。
さて、戦略を持つ上では、以下の2つの前提が不可欠です。
①科目合格制度とバクダン科目の存在を理解しておく
②1次と2次試験の関連性を理解しておく
①②をおさえた上で、1年目・2年目に受験する科目を決めてください。
以下で解説していきます。
①科目合格制度とバクダン科目の存在を理解しておく
(※この部分は、以前に書いた記事のおさらいになります)
「科目合格制度」を正確に理解し、「うまく利用する」必要があります。
なぜならば、1年目に合格した科目を、翌年に「あえてもう一度受験する」ことが可能であり、
戦略上それをした方が合格率が高まる可能性があるからです。
例えば、あなたが受験1年目に4つの科目で科目合格(60点以上)を達成したとします。
すると翌年は残りの3科目を受験すればよい、かというと、それが最善とは限らないのです。
1次試験ではほとんど毎年、程度の差はあれ、7科目のうちの1つ(あるいは2つ)の科目が異常に難しくなり、
その科目を「バクダン科目」と呼んだりします。
その年に、7科目のうちのどれが「バクダン科目」になるか、誰にもわかりません。
過去の傾向から予想しても、たいてい外れてしまうのです。
先に述べた例で、2年目に3つの科目が残っていた(合格していなかった)場合、
もしも、そのうちの1つがバクダン科目となってしまったら・・
その科目の足切り(40点未満)を回避するのはもちろんのこと、
残る2つの科目で得点を補い「合計60%以上」(この場合、180点以上)を達成する必要がでてきます。
ここで、得点を補うためには1年目に既に合格済みの得意科目をあえて2年目も受験する、といった戦略も有効になるわけです。
一方で、「あえてもう一度受けて得点を稼ごう」と考えて再度受験した得意教科が、よりにもよって「バクダン科目」となり、60点以下で足を引っ張る、あるいは40点以下の足切りになってしまう、といった悲劇も勿論ありえます。
いずれにせよ、有効な戦略を立てるために、制度の要点をまとめたのが以下になります。
(1)1次試験の合格基準
まずは、合格基準のおさらいです。
(2)「科目合格制度」の要点
以下がポイントになります。
- 一度「科目合格」を果たしたら、次回以降その科目の受験免除の申請をする権利が得られ、翌年と翌々年まで行使可能
ここで、「翌年と翌々年まで行使可能」の実際のところをさらに掘り下げます。
- 科目合格をした年の「翌年」に、免除申請を行った場合、その科目は合否の判定の計算対象外となる
→免除申請した科目はその年は受験できなくなり、1次試験の合否判定の計算対象から外されます。つまり、免除した科目を除く、残りの受験した科目のみで合否が判断されます(受験科目の総点数が満点の60%以上だと合格。ただし、1科目でも40点未満だと不合格。)。
- 科目合格をした年の「翌年」に、免除申請を行わずに科目合格済みの科目を再度受験をした場合、この年の受験時の得点が有効となる
→前年にどんなに高得点で合格していようとも、この年の合否判定は、この年の得点によって決まります。
そして、点数次第で以下の表のようになります。
特に見落としやすいポイントは以下になります。
- たとえその年の点数がどんなに低くても、一度得た「翌々年まで免除申請する権利」は消えることはない(表下部の※のとおり)
- ただし、一度1次試験に合格すると免除申請の権利は消える(リセットされる)
- 免除申請は受験申込時にしかできない。受験したあとで、「点数が低かったからやっぱり免除」とはいかない(当然ながら)
以上が、科目合格制度のわかりづらい点をピックアップした説明になります。
正式には、中小企業診断協会の「試験に関するよくある質問」「合格パターン」を参照してください。
②1次と2次試験の関連性を理解しておく
受験科目選択の戦略を練る上で、もう一つ重要なのが、「2年目(2次試験を受ける年)」に勉強すべき(受験)科目を理解しておくことです。
こちらはシンプルで、「2次筆記試験で必要となる科目は2年目に(も)勉強すべき」というものです。
関連性は以下を参照ください。
例えば、企業経営理論は2次筆記試験との関連性が強く、必要となる知識も満載ですが、
もし企業経営理論を1年目に勉強し(合格し)、2年目に勉強時間をほとんど取らずにいたとすれば、
2次試験対策を本格化させたときに、ブランクが空いた内容を取り戻すのに苦労します。
それを考えると、基本的には「2次試験と関連性の強い1次試験科目は、2年目に受験すべき」がセオリーになります。
言い換えると、「1年目は、2次試験と関係性の低い暗記科目(システム、法務、中小など)を中心に受験する。」ということです。
(大手予備校TACの「1.5年コース」も、上記の点に沿った指導科目となっています。)
以上の①②を基に、あとはあなたの得意科目・苦手科目を考慮して、「合格への戦略」を立ててください。
個別のお悩みがあれば、コメント欄でお気軽にご相談くださいね!
それでは、本日はこの辺で。
へんりーでした!