【ゆるわだ】サラリーマンにとって診断士資格はどのように役に立つのか?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

はい!へんりーです。

 

いよいよ寒くなってきましたが、体調を崩されていませんか?

夜な夜なブログを書くなか、飼っている猫が膝に乗ってくる季節になりました。ねこたんぽです。

 

さて、今回は、2018年度の受験を終えた人に加えて、2019年度の受験を決めた人や検討中の人に向けてお届けします。

 

先日、自分が昨年通っていた予備校の受験ガイダンス会に卒業生のお手伝いとして参加してきました。

そこで、受験を検討している方から受けた質問の一つが「企業に務めながら、診断士資格はどのように役に立ちますか?」でした。

気になっている方も多いと思われますので、そこのところに回答できればと思います。

 


 

さて、おさらいですが、診断士の仕事は大きく3つ、

①「診る」(企業の診断、商店街や地域の支援etc.)

②「書く」(雑誌やWeb記事の執筆etc.)

③「話す」(セミナー講師etc.)

に分けられると言われています。以前のブログ記事では、このうち②の執筆の仕事について書きました。

 

僕の場合、独立はせず企業に勤めながら、上記のうちの①や②の仕事に携わっています。いわゆる「企業内診断士」と呼ばれる立場です。

 

今回は、それら①②③診断士としての本業とは別に「企業内」において診断士資格がどのように役に立っているのかという点を、自分の場合を具体例として交えてご紹介してみます。

 

企業内で役に立っている場面は何か??大きくは以下の2つです。

 1. 本業である事業開発の実務において

 2. 労働組合や社内有志活動での会社との議論において

 

結論からいうと「企業内の幅広い面で役に立っている」という答えになります。

 


1. 本業である事業開発の実務において

エネルギー系の企業に勤める自分は、新規事業の案件開発や投資した事業のアセット管理を担当する部署に所属しています。

もともと理系で機械系エンジニアだった自分を、現在の事業開発部門に引き抜いてくれた上司が、異動に際して勉強するよう勧めたのが中小企業診断士の資格でした。

『理系エンジニアが「事業」「経営」「会計」「契約」などを学ぶのにちょうどいい資格』というわけです。

 

実際の業務にあたっては、診断士資格1次試験における「企業経営理論」「財務・会計」「経営法務」の知識がそのまま役に立っています。

具体的には

・事業会社の管理業務において、取締役会や株主総会の開催、決算業務など

・M&Aにおいて、組織再編に関する会社法、事業価値・企業価値の評価など

・製品販売において、外部環境分析や価格設定(4P戦略)など

等が挙げられます。

 

そして、経済の動きやトレンドを把握するにあたっては「経済」の知識が欠かせません。

 

また、海外事業会社の管理では、契約書や財務諸表が英語になりますが、診断士資格の知識によりビジネスの基本的な部分を理解できているため対応することができています。基礎ができてこその応用です。

 

以上はあくまで僕の例です。

業種によって「運営管理」「情報システム」の知識を用いる、あるいは「中小企業政策」に出てくる支援制度を適用するケースもあるかもしれません。

 

なお、多くの企業で「中小企業診断士」という肩書きを会社の名刺に掲載することができます。

 


2. 労働組合や社内有志活動における会社との議論において

昨年、自分は企業の労働組合(厳密にはそれに類する社内組織)の代表をやっていました。また、今も企業内の若手有志団体にもいくつか参加しています。

それらの活動では、会社の経営陣人事部や総務といった管理部門と議論をする場がありますが、ここでも診断士の知識やその応用が役に立っているのです。

 

具体的に、

  • 会社の実施する組織改定(例えば、部門の統合や分割など)について、目的は?必要性は?メリット・デメリットは?などを問うにあたって、「企業経営理論」で学ぶ組織論が役に立ちます。

 

  • また、会社が計画する社員のモチベーション向上を目的とした施策について、同じく「企業経営理論」で学ぶモチベーション理論の出番です。例えば、その施策が単に少額の給与手当てを増やしたり、費用負担を増額したりするだけの施策であれば、ハーズバーグの「二要因理論」における「衛生要因」と「動機づけ要因」を混同しているかもしれません。施策に含まれているのは不満の低減だけで、モチベーション向上には別の動機づけが必要、といったケースも見かけます。

 

  • 会社側からの四半期決算に関する説明においては、そもそもP/LやB/Sといった財務諸表の内容、会計用語、キャッシュフローの考え方などを知っていなければ、議論の前に意味の理解すらもできません。典型例として、「内部留保」という用語の誤解から「会社はお金を貯めこんでばかりで社員や株主に還元していない!(キャッシュの増減や余裕を見ずに)」といった意見がでてしまいかねません。

 

  • また、若手有志団体と会社経営陣で「会社の将来ビジョン」について意見交換する機会があったとすれば、シュンペーターのイノベーション理論(新結合)の知識から「得意分野を掘り下げるだけでなく、新規分野の探索もすべきではないか」といった意見を述べることができます。(※もちろん、理論をかざすわけではなく、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生のお話なども出しつつ)
  • さらに、組織学習の知識を基に「改善的アプローチ(つまり低次学習)ばかり繰り返して、ブレイクスルー(高次学習)に至るのか」といった議論を交わすこともできます。

 

資格勉強をする以前から「なんとなくわかっていた」ものもあるかもしれませんが、理論や知識等として体系立てて理解することで、意見や発言における説得力も変わってきます。

また、今回はフォーカスしませんが、2次筆記試験対策で身につける、本質を見抜き・わかりやすい言葉で説明(助言)するスキルも、企業内で確実に活用することができます。

 

このように、資格の保有自体が何かを与えてくれるというよりも、資格取得のために勉強してきた内容、あるいは診断士合格後に身に着けてきた新たな知識やスキル、そして経験が、「企業内」であってもビジネスパーソンとしてのレベルアップに寄与するわけです。

 

 

以上、「企業内診断士」にとって、診断士資格およびその知識が企業内でどのように役に立つのか?について僕のケースを紹介してみました。

 

もし、会社勤めをしているあなたが、試験勉強をはじめるかどうか悩んでおり、「独占業務のない資格だし、独立するつもりはないしなあ」「自分の仕事は中小企業と関連しないしなあ」といった点から躊躇っているとしたら、この資格の魅力を見落としているかもしれません。

 

同じようなテーマですが、別の切り口で書かれた過去記事もありますので参考にしてみてください。

5代目butaoさん「企業内の診断士の存在意義とは何か」

6代目tomoさん【企業内での診断士の活かし方】

8代目そのさん「目指すべき企業内診断士の姿とは?」

 

では、本日はこの辺で。へんりーでした!!

 

✿:❀: 道場事例Ⅴ(お疲れ様会)のお知らせ ✿:❀

☆中小企業診断士試験に今年挑戦された方、来年以降目指す方、道場メンバーと懇親会しましょう!

☆これから同期診断士になるであろう仲間と親睦を深めましょう!!

■一発合格道場〜事例V@東京~

事例Ⅴ(お疲れ様会) はおかげ様で満席となりました!ありがとうございました!

お申込はこちらからどうぞ≫ ←クリック

□ 開催日時:11月14日(水) 19:00~
□ 会場:ととりこ 新宿東口店
□ 定員:35名(先着順)
□ 参加費:4000円

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です