【2次試験】再挑戦するあなたへ①(〇〇の橋げたと開示請求)
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こんにちは、きゃずです。
東京は桜が散って、若葉の芽吹く季節になりました。街では新入社員とおぼしき方たちの少しぎこちない、初々しいスーツ姿を目にします。
診断士に合格したことで、この4月に私にもこんな変化がありました。
・勤務先で経営企画・事業企画の仕事に異動
・取材力を高めるための診断士向けスクールに通学
・実務従事や執筆提案の機会を得た
これはほんの一部ですが、様々なことが同時並行で動いていきます。
変わらないものを慈しみ、変わるものを楽しむ春にしたい。そんなふうに思っています。
さて、前回の記事では、「本番で、どうやって実力を最大限発揮するのか?」に関して書きました(どんな状況でも実力を最大限発揮する「メンタル・マネージメント」のすすめ)。
今回からは「2次試験に再挑戦するあなたへ」という話を数回に分けて書いていきます。
私も2次試験に2回目の挑戦で合格できたこともあり、再挑戦には様々な喜怒哀楽が伴いました。
そこでどんなことを考え・乗り越えてきたのかを伝えることで、再挑戦の方にとっての道しるべの一つにしていただければと考えています。
【もくじ】
・再挑戦に急ぐ前に…「〇〇の橋げた」が一人ひとりにある
・試験の点数は、放っておいても分からない!
・開示請求の手順
・結果は結果。重要なのはどう活かすか
■再挑戦に急ぐ前に…「〇〇の橋げた」が一人ひとりにある
再挑戦すると心に決めて動き出した方もいれば、まだモヤモヤとしている方もいるかもしれません。
私の場合、2次筆記試験当日の2016年10月後半~2017年1月末まで、試験勉強からは完全に距離を置いていました。
2017年1月末~5月末くらいまでも、月あたり学習時間で20時間程度。
いわば超スローペースの徐行運転でした。
以前の記事でも懺悔録を書きましたが、私の場合、再挑戦の前にはなによりも家族の橋げたを作り直す必要がありました。
・家族がこれからどうありたいのかを夫婦で話す。
・行きたかった場所に思い切り出かける。
・不安・悩みを打ち明ける。
・くだらないことを楽しむ。
…そんな当たり前にも思える時間を大事にしたその先に、再挑戦権があることをしみじみと実感しながら約半年を過ごしたのです。
それは自分にこびりついた負のセルフイメージを変えるためにも、最終コーナーで末脚を発揮するためにも、必要な時間だったのだと、振り返って思います。
みなさんにもそれぞれに、思い当たる「〇〇の橋げた」があるのではないでしょうか。
■試験の点数は、放っておいても分からない!
そんなスローペースの中でも、これだけはやっておいた!ということの一つが「開示請求」でした。
そもそも診断士試験の結果は、Webでの合格者番号開示とともに個人宛に郵送(※)で届きます。ですが、合格不合格に関わらずその点数までは分かりません。1次と2次の違いは以下の通りです。
・1次試験:正答が発表されるため、マークを正確に控えていれば点数を確認することができる
・2次試験:正答が発表されず、「出題の趣旨」のみが公開される。このため点数がわからない
※2次試験結果に関して、診断協会から郵送で届くのは
・不合格の場合:事例ごとの成績区分(A~D)と総合での成績区分(A~D)の結果のみ
・合格の場合:ただ結果のみ
ここからは初めての方向けに、実際の開示請求手順を紹介します。
■開示請求の手順
開示請求にかかる所要時間は、本人確認書類の用意や郵便局での簡易書留の手続きを含めて1~1.5時間程度でした。
①診断協会のTOPページ>FAQ>試験に関するよくある質問(FAQ)へいきます。
②最下部にある「中小企業診断士試験にかかる個人情報の開示請求の申請手続きについて教えてください?」という質問、これが開示請求手続きに関する記載です。
③「『中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて』をご参照ください。」という回答の箇所をクリックします。
④今度は「『個人情報の保護に関する法律』第25条第1項の規定に基づく中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて」という長ーい名前のWordファイルがダウンロードされます。
※早口言葉だと確実に噛みます。黙読しましょう。
⑤このWordファイルの1~2ページの説明に従い、3ページ目に指定項目を記載のうえ、以下の書類を添付して診断協会宛に郵送します。
(1) 保有個人情報開示請求申請書(Wordファイルの3ページ目)
(2) 本人確認のための書類(以下のいずれか一つのコピー)
・運転免許証
・個人番号(マイナンバー)カード
・旅券(パスポート)
・外国人登録証明書
・健康保険被保険者証
(3) 住民票の写し (開示請求申請の前30日以内に作成された原本)
(4) 返信用封筒・切手
・392円分の郵便切手(定形郵便82円+簡易書留郵便310円)を貼った定型(12cm×23.5cm以内)の封筒
⑥すると、約1ヶ月前後で開示請求に対する回答が届きます。ちなみに開示範囲は以下の通りになっています。
1.開示請求の対象範囲
(1) 開示請求申請受付日以前の直近5回以内に合格発表があった中小企業診断士試験における個人情報のみが開示請求の対象となります。
(2) 開示範囲は次のとおりです。これ以外については開示しておりません。
・受験番号
・受験した科目ごとの得点
・受験した科目ごとのランク(第2次試験の筆記試験のみに限る)
■結果は結果。重要なのはどう活かすか
ここまで開示請求に関することを書いてきましたが、開示請求したからといって試験結果が覆るわけではありません。
人によっては余計な感情が増幅されるだけの場合もあるでしょう。その場合は無理に請求しなくても良いとは思います。
私の場合は開示請求により、事例Ⅳが3点足りなかったという事実が分かりました。
たった3点…されど3点。
「もうあんな想いはしたくない」と、2回目の挑戦に際して心技体の振り返りと再学習の戦略を立てる上の材料にする。
それが私にとっての開示請求の目的となりました。
これから請求を行う方は「どう活かすか」ということをイメージしたうえで開示請求手続きに進むことをお薦めします。そこそこ手間のかかる作業ですが、目的さえ明確化できていれば、いまからでもやる価値は十分にあると思います。
【参考記事(時間に余裕があればどうぞ)】
・6代目岡崎 教行さん「合格者の成績区分と点数が開示されました!!」:開示請求したら結果が返ってくることが公になった2015年春の記事。当時のコメント欄を読む限りでも、先人のみなさんによる喧々諤々の議論があったことがわかります。
・8代目そのさん「得点開示の是非~再チャレンジに向けて~」:得点開示のメリットデメリットを考察しています。何より「得点を知ってどうするのか」という自分への問いかけは重要だと感じます。
次回は、開示請求の結果を踏まえてどのように振り返り、どのような再挑戦の戦略を立てていったのかを記す予定です。
以上、きゃずでした。
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