【合格体験記】勉強のポイントは地道にコツコツ!~ジローさん~ そして何苦楚最終章

みなさんこんにちは、ながです。

1ヶ月以上に渡ってお送りしてきた合格体験記もこれで最後。
大トリを飾るのは、「事業・経営全体まで視野を広げた仕事ができるようになりたい」という想いを持って、勉強を開始されたジローさんです。
タイトルにもある通り、地道にコツコツ勉強を続け、見事に合格を勝ち取りました。

それでは早速ご覧ください、どうぞ!

==========寄稿ここから==========

(0)受験生情報
名前:ジロー
年齢:31

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
大学生のころに診断士試験について知り、「会社・事業経営の勉強をしたい」と思うものの、社会人になってからは慌ただしい毎日で受験せず仕舞い。
SEから経理に転職して、一区切りついた26歳のとき、経理実務だけじゃなく「事業・経営全体まで視野を広げた仕事ができるようになりたい」と思い勉強を開始しました。

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
【学習開始時点の経験】大学卒業後、SE2.5年、経理(連結決算)2年の実務経験。
【学習開始時点の保有資格】税理士試験(簿記論)、日商簿記1級、応用情報技術者 等
【得意科目】1次:財務会計、情報システム
・実務経験から、財務と情報は大得意。試験難易度に関わらず、稼ぎ頭になってくれた。
【不得意科目】1次:運営管理、経済学
・馴染みのない、運営管理は具体的なイメージを持つのが難しかったが、ECRSなどを始めとした「どうすれば店舗や工場を改善できるか?」ということが重要だと腹落ちしてからは、得点が伸び始めた。
・経済学については、診断士試験で初学習。グラフ問題に四苦八苦したが、ケインズなどの解説本を読むことで、理解が進み合格点が取れるようになった。

(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
【1次は、独学と通信講座の合わせ技】
・財務会計や情報システムなどの得意科目については、市販の問題集や過去問で慣れていった。
一方、苦手科目については、LECの科目別のWeb講座を受講し、繰り返し復習することで定着させていった。
・節目節目でTACやLECの模試を受けて、徐々にレベルアップさせていった。
【2次は、LECの答練と過去問の繰り返し】
・LECの事例整理シートで、事例企業のSWOTの切り分けや与件との対応づけを繰り返し練習することで、情報整理の型を体にしみこませた。
・ふぞろいや全ノウハウなどの定番本を毎日読み続けた。

【メリット・デメリット】
①メリット
・お金がなかったので、低コストで勉強できた・・・ぐらい。
②デメリット
・自分の勉強している内容やペースが、他の受験生と比較できないため、勉強負荷や勉強タイミングが正しいのかがわからなかった。なので、予備校や勉強仲間は作った方が良いと思います!

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
【2014年.1次試験1回目】
3ヵ月、計50時間ぐらいの勉強時間で、経営、財務、法務の科目合格狙いで初挑戦。
毎日、帰宅後と通勤時間の2時間ほどを使い、コツコツとテキストと問題集を解く。
結果は、マグレで中小のみ合格。1次の合格ラインはほど遠いコトを実感。

【2015年.1次試験2回目】
1年間じっくり勉強(約400時間。)して合格するつもりで挑戦。
平日、土日の自由時間の半分以上は勉強に充てる。とくに土日はカフェを3軒ハシゴするとかして、気分を変えながら勉強し続ける環境をつくる。結果、1次試験に無事合格

【2015年、2次試験1回目】
勉強時間は60時間ぐらい。1次合格後にLECの答練に申し込み、2次試験を初めて解く。
2次の勉強も1次と同じく、カフェや電車の中。まとめて80分の時間が取れないときは、スキマ時間で設問1つずつ解いていた。
長文記述の試験は人生初めてで、面白いように点数が獲れない。本試験まで手応えのある解答をつくることはできなかった。本試験も予想通り不合格。「来年合格しよう」と決意。

【2016年、1次試験3回目】
「今年2次試験に落ちると来年やり直し」がコワくなり、1次試験を保険受験。前年までみっちり勉強していたためか、多少の勉強で合格。

【2016年、2次試験2回目】
前年に引き続き、かなりの時間勉強したものの、事例2、4でミス連発。もちろん不合格。
開示請求もする気も起きなくなる。

【2017年、2次試験3回目】
子供も生まれ、家庭がいよいよ忙しくなってきたので、受験を続けるか迷った。
不合格でも今年でいったん最後にしよう!と思い、8月ぐらいから勉強再開。短期集中で、LECの答練や過去問を解きまくり、万全の体制で本番に挑む。
事例4で得意の連結会計が出たこともあってか、無事合格

②一次学習時間
・3年で550時間ぐらい
③ニ次学習時間
・3年で150時間ぐらい

(5)合格までの学習法
①1次
「(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット」に記載のとおり、地道にコツコツ何回も回転して定着させていきました。節目節目で模試や答練を受けて、他の受験生との差を認識して、勉強強度やペースを調節していました。

②2次筆記
・LECの論点整理シートを使いながら与件読解に慣れていきました。
・ホチキス外し、与件文を段落に区切るなど、自分が問題を解きやすい手順を儀式のようにルーチン化することで、試験時間配分の体得や本番でのペース作りを行っていました。
③再現答案
・不合格年の再現答案は作成したものの、合格年は「今年で最後」と決めていたので、作成せず。。。

(6)学習時・受験時のエピソード
副業OKな会社なので、副業のうちの一つとして診断士を役立てようという思いでした。

(7)これから合格を目指す方へのアドバイス
地道にコツコツ勉強することが得意な人には向いている試験だと思います。
連続不合格になっていても、中長期的には「いつか受かる」試験だと思います。そのときを信じて、家庭や仕事とのバランスを取りながら、毎年受験し続けることをオススメします。

==========寄稿ここまで==========

いかがでしたか?
ご自身の中でラストチャンスと位置づけた年に見事合格!
勉強をコツコツ続けていれば、結果は必ずついてくることを証明してくれました。
ジローさん、誠にありがとうございました!


さて、今回が8代目ながの最後の投稿となりました。

「何苦楚(→何糞、なにくそ)」=メンタル面
「理論」=勉強法、役立つ知識

を中心にお伝えできればと思い、「何苦楚理論」と題して書き続けて丸1年。つたない記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
大変でしたが、読者の皆さまの反応が何より嬉しく、楽しく続けることができました。

それでは、最後に今日のお言葉。

『診断士試験合格はゴールではなく、スタートである』

「ゴール」だと遠く険しく思えますが、誰もが立つことのできる「スタート」だと思うと、少し気が楽になりませんか?
そもそも、勉強を始めた当初、「ゴール(目的)」は試験合格ではなく、もっと先を見据えていたはずです。

・診断士として中小企業を、日本を元気にしたい
・キャリアアップを図りたい
・独立開業したい    ・・・などなど

勉強に没頭していると、どうしても合格することが「ゴール」になってしまいがちですが、試験合格はあくまで通過点。
その先にある本来の「ゴール」をどうか忘れないでください
勉強がつらい時やモチベーションが上がらない時、必ず自分の支えになってくれます。
仕事や家庭と両立しながら勉強を続けるのは非常に大変なことですが、それを乗り越えた先には楽しい時間や仲間が待っています

それでは、またどこかで皆さまと会えることを期待して。
以上、ながでした!

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【合格体験記】勉強のポイントは地道にコツコツ!~ジローさん~ そして何苦楚最終章”へ2件のコメント

  1. なが より:

    はち様

    話をしたと言っても、講座ガイダンスの話ですので、はちさんにはあまりヒットしないかもしれません(笑)
    仰る通り、様々つながりを感じます!意外なところで再会があったりして楽しいですよ。
    名言について、たっしーは分かりませんが、私の場合はただの趣味です(笑)

    1年間、誠にありがとうございました!
    はちさんからの温かいコメントで、こちらもパワーを頂きました。
    またお会いすることを楽しみにしています!

  2. はち より:

    事例ⅤにてTのY校舎で話されたと伺い、リアルに聞けなかったこと、残念でした

    のちに、
    かおりんさんが誰かをたまたま知り、
    あ~そういうつながりか~と納得

    診断士業界は、実にいろんなところで繋がるのだと改めて知りました

    しかし、
    ながさんやたっしーさんが、なぜ偉人の名言をよくご存知なのか?の謎はまだ残っております~笑

    この1年、毎朝このブログを読むのが日課でした
    いつか、またどこかでお会いできますことを願っております

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