【合格体験記】PDCAをキッチリ回して見事ストレート合格! さおさん

一発合格道場の読者の皆さま、こんにちは、TOMです。

本日お届けするのは一次試験・二次試験突破のポイントを押さえ、PDCAをキッチリ回して見事ストレート合格を果たしたさおさんの体験記です。スルメのように読めば読むほど「味」があります。

それではどうぞ。

=====寄稿ここから=====

(0) 受験生情報

名前(HN):さお
年齢:33歳

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ

この資格の存在を知ったのは、前職の先輩が勉強していたためです。論理的な考え方をする先輩だったため、考え方の源泉がこの資格にあるのでは、と思いました。

しかし、激務&家庭の事情により受験には至りませんでした…。

時は流れ数年後、転職して業務範囲が広がったことで知識不足を痛感。勉強時間の確保もできそうだったため、受験を決意しました!

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

知識
・仕事が販売促進のため、店舗管理とマーケティングは断片的な知識あり
保有資格
・診断士試験に役立ちそうな資格はなし
得意科目
・運営管理(店舗管理部分のみ)
不得意科目
・情報・法務

(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット

TACストレート本科(土曜日、週1回)へ通学しました。

①メリット
・学習ペースが保てる、仲間ができる、自分のレベルを肌で感じられる
②デメリット
・毎週土曜がつぶれる、周りのペースが気になる、お金がかかる

メリットとデメリットは表裏一体です。しかし、デメリットにより勉強に対して強制力を自分に課すことができると思ったので、通学を選びました!

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数
・2016年10月から学習開始し、2017年ストレート合格
②一次学習時間
・900時間
③ニ次学習時間
・260時間(1次試験前:50時間、1次試験後:210時間)

【平日】
仕事後に約3時間を目標。「今日の仕事は▲▲」という漠然とした計画ではなく、「●時に帰るためにはどう効率よく仕事を進めるか」を常に考えながら早帰りに努めました。

【休日】
約7時間を目標。昼間に集中し、夜は飲みに行くなどで息抜きしていました。

ちなみに朝勉にも挑みました。起きたら高級チョコ食べる!とエサで釣ったものの、挫折しました(笑)巷では、様々な勉強時間確保の方法があふれていますが、自分に合った方法に落ち着きました。

(5)合格までの学習法

①1次

【2016年10月~2017年5月/全科目1回転目の時期】

勉強の流れ
テキストをざっと読む(大枠の把握)→トレーニング(解くというよりも答えを確認する)→授業→スピードテキスト1~3回転(知識を定着)→養成答練

ノート作り
情報(横文字アレルギー克服)、生産管理(大枠で捉えた方が論理的に覚えられそう)、のみ作りました。

過去問
あまり手が回りませんでしたが、この時期は養成答練レベルの基礎知識をしっかり定着させることの方が大事なはず、という判断をしました。

参考文献
財務が苦手で、「ざっくり分かるファイナンス」を仲間に教えてもらいました。ただの公式暗記ではなく、理屈で考えられるようになりました。もともと数字が好きなこともあり、問題を解くことが楽しくなりました!

養成答練
80点、上位2割を目標にしていました。通っていたクラスでは、得点域ごとにその場で挙手する制度Σ(・□・;)!絶対に上位で手を挙げたいという負けず嫌いが功を奏し(?)、全科目とも上位2割には入っていました。

【2017年5月~6月/2回転目~模試前まで】

スピードテキスト
4月以前に間違えていた問題を中心に復習しました。

過去問
毎週2科目を同時並行で進めました。2回転以上はしたと思います。

完成答練
70点、上位2割を目標にしていました。仕事が繁忙期で目標達成ならずでした…。

【2017年7月~8月/直前期】
科目ごとの勉強時間配分の目安を立てる。
養成答練、完成答練2回、模試の計4回分の結果を一覧化しました。①順位②中央値との得点差③皆の正解率50%以上なのに間違えた問題の数、この3つを指標として分析し、強化科目を決定しました。①がよくても③が悪い科目は要注意です。

過去問
とにかく何回転もしました。毎回正答する問題は徐々に除外していき、解くべき問題を絞り込んでいきました。

ノート作り
いつまで経っても覚えられない部分や、財務と経済の言葉の暗記部分のみ、ノートにしました。これがいわゆるファイナルペーパーの元になりました。

②2次筆記

勉強会
5月までは、たまに実施していました。考え抜く練習になったこと、思い込みの怖さを知ることができ、大事な時間でした。ただ、1次試験後は、お断りしていました。不安にはなりましたが、今の私には不要という判断を実はしていました。その理由は後ほど。

過去問を解く
最終的には、平成23~28年分を1~2回転しました。(事例Ⅳはもう少し遡りました。)解いた事例数は少ない方だと思います。一定の指針としてふぞろいで採点しました。徐々に多数派の回答が書けるようになり、論理的思考よりも、文章構成や表現力など書く力の強化が課題でした。そのため、勉強会ではなく、1人で勉強する時間を重視しました。

過去問を分析する
a 年度別ではなく各設問ごとに横串で見て、各事例の特徴をつかみました。
b 模範解答でよく使われている表現や言葉を抜き出して、ストックしました。
c  設問の聞かれ方と、回答すべき要素のパターンを把握しました。
これでかなり頭が整理され、「妄想しない」「ちゃんとした文章を書く」この意識を強く持つようになりました。

③再現答案

当日すぐに書きました。というよりも、もう書く気力がなかったのでスマホでメモに打ち込みました。(そのままデータ化できるので良かったです!)

(6)学習時・受験時のエピソード

5月からの直前期には、遊びの予定も後ろ倒しに…趣味のダンスもお休みし…色々我慢して集中しました。やっぱりストレート合格なんて無理に決まってる…という諦めの気持ちと、落ちたら婚期が遅れる…という気持ちの狭間でなんとか耐え抜きました(笑)

そして一次試験直前には、湯島天神で人生初めての絵馬を体験!しかし「診断士」を「診断師」と書き間違えてしまい、神様に見放されるのでは…と心配になりました(笑)

(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

勉強を始めたときは、道場の合格体験記を読み、自信をなくしたこともありました。なぜなら、自分を分析し、勉強の計画を立て…1人で大きなプロジェクトを回せるくらい能力の高い人達に感じたからです。しかし、振り返れば、勉強しながら自然とできるようになったのかな、ということです。

だから、くじけそうになっても諦めずに勉強し続けられる環境作りをまずはしてください!きっと道は開けていくと思います!

=====寄稿ここまで=====

如何でしたでしょうか?

私が感じたさおさんの素晴らしいところは以下です。是非参考にしてください。

  • 自分が強化すべき点をしっかり押さえた上で学習計画を立案し、確実に実行する。
  • 一次試験・二次試験ともに過去問を複数回取り組む。
  • 一次試験では「間違えてはいけない問題」を無くすための努力をしている。
  • 二次試験では漫然と問題を解くのではなく、「事例の特徴」や「何を書くべきか」を意識した学習を実行している。

さおさん、体験記をお寄せ頂きありがとうございました!


さて、本日で私の投稿も最終回となりました。
また、一年間お付き合い頂きましてありがとうございました。

自分自身の受験生活とこの一年間の投稿を振り返ると、さおさんの寄稿の最後に”プロジェクト”という言葉が出てくるように、私も診断士試験は正に”プロジェクト”だと思います。

一般にプロジェクトには様々な人が関与します。では『診断士試験合格プロジェクト』での皆さんの役割は何でしょうか?

皆さんはこのプロジェクトをリードする”プロジェクトマネージャー”だと私は思います。つまり、皆さんは様々な制約条件(例:仕事や家庭、使えるお金、利用できる学習方法など)を自らマネージし、プロジェクトを成功に導く役割を負っています。

そうしたタフな役割を果たすには色々な要件が求められますが、私が必須と考えるのは以前お伝えした「やり抜く力」です。なぜ診断士になりたいと思ったのか、挫けそうになったらそれを思い返して下さい。前に向かう意欲が湧いてくるはずです。

皆さんが今年の12月に晴れ晴れとした顔をされることを祈念して私の投稿を終えたいと思います。

引き続き9代目の一発合格道場をよろしくお願い致します。

以上、TOMでした。

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