【合格体験記】千里の道も一歩から!MBAホルダー”たかじんさん”

おはようございます。
世界の畠ちゃんです。

本日も合格体験記をお送りいたします。
たかじんさんは、本場アメリカでMBA(経営学修士)を取得され、TOEIC950点という、素晴らしい経歴の持ち主で、独学で一発ストレート合格も果たしていらっしゃいます。つい、「そんな人のやり方じゃ、真似できないじゃん・・・」って思いがちですが、だれでも参考にできるポイントがたくさんあります

ぜひ、真似できるところを探してみてくださいね!
それでは、さっそくどうぞ!

============ 寄稿ここから ============

HN: たかじん(男性)
年齢: 40代後半
家族: 妻、長女(高2)、長男(中2)、三毛猫(5か月)
職業: 運輸業

(1) 診断士に挑戦した理由・きっかけ
私は、現在勤めている会社からの社費留学生として、米国のビジネススクールでMBA(経営学修士)を取得しました。その後、会社で中期経営戦略の策定に携わる等、ビジネススクールで学んだことが活かせるような仕事を担当させてもらいました。しかし卒業から10年程が経過し、中間管理職として既存の会社風土にどっぷりはまりつつある状況に危機感を覚えたことから、自分を再起動させるために、今まで経営に関して勉強してきた知識がある程度活かせるであろう、中小企業診断士に挑戦しようと思いました。

 

(2) 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(あくまでも学歴でしかありませんが)MBA
簿記2級、第1種衛生管理者、TOEIC950点
得意科目:財務・会計
不得意科目:経営法務

(3) 学習スタイルとそのメリット・デメリット
一応MBAを持っていたため、予備校に行ってイチから勉強するのはさすがに躊躇しましたので、基本的には独学です。ただし知識の整理や出題範囲の絞り込みのために、「中小企業診断士 通勤講座」を使いました。

【メリット】
・出費が抑えられる。
・スキマ時間を活用して勉強が出来る。時間的な拘束が最小限で済む。
・通勤講座は、試験に必要な知識が体系立てて、きちんと整理されているので、余計な範囲まで手を広げなくて済む。

【デメリット】
・勉強仲間が出来ない。
・試験に関する情報やノウハウが入ってこない(もちろんネット等を活用して、自分で取りに行けばある程度取れると思いますが、口コミ等の貴重な情報が取れなかったり、取得する情報に偏りが出る恐れもあります)。

(4) 合格までの受験回数、学習時間とその作り方
① 一次試験、二次試験とも運良く1回でストレート合格出来ました。

② 一次試験の学習時間ですが、実は中小企業診断士の勉強を始めようと思ったのは2012年くらいで、その時にTACのスピードテキストを一式買いました。それをダラダラと読み、いつか受験しなければと思いつつ、ここまで来てしまいました。しかしこんな状態を続けていたら、絶対に合格しない(そもそも試験すら受けようとしていないし)、と思ったので、2016年10月に通勤講座を申し込みました。そのため、それまでのダラダラとした勉強時間は記録していません。通勤講座を始めてからの勉強時間は120時間くらいではないかと思います。

③ 二次試験は2017年8月から勉強を開始しました。全部で120時間くらいではないかと思います(これもきちんとは記録していませんが)。

(5) 合格までの学習法
① 一次試験
【使用教材】
・TAC スピードテキスト1~7
・TAC スピード問題集1~4、6(5、7は購入しませんでした)
・中小企業診断士通勤講座

TACのスピードテキストをまず一読し、ビジネススクールで学んだ内容の記憶を呼び起こそうとしました。企業経営理論、財務・会計、運営管理、経済学については、ビジネススクールで学んだ内容でもあったので、「ああ、そういえばこんな内容だったなあ」と思い出すことが出来ましたが、その他の「経営情報システム」、「経営法務」、「中小企業経営・政策」については、まったくなじみが無く、どうやって勉強したらいいのか五里霧中な状態でした。

そこでふと手にした「中小企業診断士は24週間の勉強で1発合格できる!」という本に「非情報系の人間は早めに情報関係の用語に慣れるべし」という旨の記載があったので、知らない用語は単語カードを作成して通勤時の電車の中等で暗記に努めました。それと並行して経営情報システムのスピードテキストを3回繰り返し読み、TACのスピード問題集を解きました。

その他の科目についても、基本的にスピードテキストを読み、スピード問題集を解き、間違えたらスピードテキストの当該箇所に戻るという勉強をしておりました。ただ先述のように、このようなやり方で期限も決めずにダラダラと勉強していてもダメだと思ったので、通勤講座を申し込み、そこからは通勤講座を中心に勉強を進めました。

通勤講座については、2回程度繰り返して、知識の整理と暗記に努めました。一次試験は範囲が広いため、スピードテキストに記載されている内容をすべて覚えようとするのは非効率的ですし、そもそも無理です。したがってある程度、覚えるべき知識の絞り込みが必要になると思います。通勤講座は「全部覚える必要は無い、60%取れれば合格する」というコンセンプトの下に作られているコンテンツなので(私見ですが)、試験に必要な知識の絞り込みと整理という点では、非常に効率的だと思います。

一方、質問は出来ないようになっているため、イチから勉強して、内容を理解しなければいけない場合には、あまりお勧めしません。暗記科目向きの講座だと思います。そういう意味では、今まで自分にとってなじみが無かった科目である「経営情報システム」、「経営法務」、「中小企業経営・政策」は、いわゆる「暗記三兄弟」とされる科目だったので、この通勤講座がフィットしたのだと思います。

② 二次筆記
【使用教材】
・中小企業診断士2次試験事例問題攻略マスター
・TAC 第2次試験過去問題集
・2次試験合格者の頭の中にあった全知識
・中小企業診断士通勤講座

一次試験の自己採点で、どうやら合格しているようだと分かってから勉強を始めましたので、時間がありませんでした。とりあえず書店で「中小企業診断士2次試験事例問題攻略マスター」、「TAC 第2次試験過去問題集」「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」を購入しました。

この「中小企業診断士2次試験事例問題攻略マスター」は素晴らしい内容で、これを初めに読んでから勉強を始めて、本当に良かったと思いました。二次試験で問われている内容、対応のノウハウ等が丁寧に解説されている他、模範解答も80分の時間内で解答出来るレベルになっており、非常に納得できる参考書でした。TACの過去問題集の解説は「なるほど~」と唸ってしまう程良く出来ておりますが、はっきり言って80分で検討し、解答出来るような内容ではない(少なくとも自分は)と思いました。ちなみに一発道場の存在を知ったのは、この本の中で紹介されていたためです。

勉強方法としては、まず「中小企業診断士2次試験事例問題攻略マスター」を読んで、解答の「型」と根拠づけのノウハウを学びつつ、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」で知識の補強・復習をしました。その上で過去問を過去から順に6年分解きました。残念ながら何度も繰り返す時間的余裕は無かったです。

過去問を解いたら、私は「中小企業診断士2次試験事例問題攻略マスター」、「TAC 第2次試験過去問題集」、「中小企業診断士通勤講座」、WEB上の「診断士2次 俺の解答」における解答を見比べ、解説を読んでいきました。その中であるべき解答の方向性、見落としてはいけないポイント等に注意し、自分はどういうポイントを見落としがちになるかを分析しては、次の過去問に移る、というやり方をしました。

そうして5年分くらい解くと、ツボがなんとなく分かってきて、おおよそ模範解答に沿ったような答案が書けるようになってきます。もっともTACのような完成度の高い解答に至るのは最後まで無理でしたが。

(6) 学習時・受験時のエピソード
私の会社ではGoogleカレンダーでスケジュール管理をしており、他人に見せたくないスケジュールは「非公開」としています。中小企業診断士の試験日をGoogleカレンダーに入れた時に、当然「非公開」にしたのですが、1次試験の2日目のみ、うっかり「非公開」にするのを忘れており、上司から「中小企業診断士の勉強してるのか」と指摘されてしまいました。その上司自身も7年かけて税理士の資格を取得した人物なので、このような資格取得には理解があり、「頑張れ!」と励ましてくれましたが、試験日程をすべて把握されてしまい「昨日の試験どうだった?」とか「明日、合格発表だな」とか言われるのは、非常にプレッシャーになりました(苦笑)

(7) これから合格を目指す方へのアドバイス
私の場合は、MBAを取得してから、独学で中小企業診断士に挑戦するという、ちょっと特異なパターンなので、私の体験談は、あまりお役には立たないかもしれませんが、独学の方向けのアドバイスとして、やっぱり各種予備校が開催している模試は受けた方がいいと思います。

模試を受けるメリットとしては、
①体力・知力・気力の消耗度合いのシミュレーションができる
②どういう人々が中小企業診断士を目指しているのか雰囲気が分かる
③受験のテクニックがちょっとだけ分かるといったところでしょうか。

メリットとして最重要なのは①だと思います。自分だけで勉強していて、1日4科目分の過去問を時間を計ってやらないですよね(やってる方もいると思いますが、少なくとも私はそこまで気力が続きませんでした)。しかし模試では、是が非でもやらざるを得ない状況になります。そこで初めて体力・知力・気力の消耗度合いが分かるので、例えばどのタイミングでチョコレートをつまもうとか、エナジードリンクを飲もうとか、そのような対策が打ちやすくなります。

②は本番で雰囲気にのまれないようにするための場慣れです。
③は模試の開始直後、いきなり問題用紙をビリビリ破る人がいたり、何種類ものマーカーを持参している人がいたり、へえ、こういうやり方もあるのかと少し勉強になります。模試の時点から自分の解答スタイルを大きく変更するのはお勧めしませんが、ちょっとだけ参考になることがあるかもしれません。

私は問題用紙を破いている音が聞こえてびっくりしたのですが、問題用紙とメモ用紙に分離すれば、確かに本文を見返す時間が短縮されるなあと思いまして、それだけ採用しました。ここまで模試のメリットについて記載しましたが、模試を受験する上で最も大切なのは、結果に一喜一憂しないということです。だってあくまでも練習ですから。上記の①~③のメリットを享受するだけで充分です。

もちろん模試の復習は大切ですが、模試の出来が悪かったからといって、もうダメだと落ち込む必要はまったくありませんそこから上げていけばいいんです

ちなみに私、TACの二次の模試はE判定(Dだったか、とにかく一番下)です。それでも合格するんですから、模試の判定は全然関係ありません。また、良かったからと言って必ずしも合格する訳ではないので、無視するのが一番です。あくまでもトレーニング・練習の一環ですから、結果ではなく、そこから何を学ぶのかが最も大切だと思います。結果を出すのは本番だけでいいのです(決して模試が悪かったことの言い訳ではありません・・・)。

============ 寄稿ここまで ============

いかがでしたでしょうか?

一次試験においては、「全部覚える必要は無い、60%取れれば合格する」という割り切りがとても大切なことだと気づかせてくれます。二次試験においては、解答の「型」と根拠づけのノウハウを学びつつ、知識の補強・復習をされ、4種類の解答を見比べることで、自分の解答(アウトプット)を徹底的に検証していらっしゃいます。最短距離の勉強法で、効率よく身につけていかれた印象を受けました。

そして、二次模試の結果判定が一番下のランクでも、落ち込んだりせず、本番での合格を目指して地道に合格された話も大いに勇気づけられますよね!

私個人としては、たかじんさんのような方も、地道な学習をしっかりやっており、その土台があってこそ素晴らしい成果があるんだということを改めて認識できました。やはり、千里の道も一歩からなんですね!

たかじんさん、ありがとうございました!!

合格・不合格問わず!受験体験記募集!!
一発合格道場の強みは「積み重ねられた数多くの体験記」です。
道場をつくるのは、あなたの体験記。また、あなたの貴重な経験が、多くの人たちのために役立ちます。
ぜひ、体験記をおよせください。

募集要項

対 象:H29年度2次試験合格者および筆記試験受験者(不合格者)
–> 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量  :自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:Word(.docxまたは.doc)
特典   : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
応募方法 : igdojo8@gmail.com までメール
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

受験体験記テンプレ

(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②一次学習時間
③ニ次学習時間
(5)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案
(6)学習時・受験時のエピソード
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

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