回答作成(戦い)の軌跡

おはようございます、8代目のたっしーです。

今年1次試験を突破された方も、試験の申し込みはお済でしょうか?9月19日までになりますので、お忘れの無いように対応して下さい。

また8月25日に2次試験案内が発表されました。今年、1次試験に合格した方も、お手元にご案内の冊子が届いたと思いますが、関西の試験会場が「大阪教育大学」と発表されていますので、よくチェックをして下さい。(昨年は近畿大学でした)

大阪夏セミ(2次会)では、昔に通学していた方がいたこともあり大きな話題になったのですが、案内に書いてある「徒歩15分」ほぼ坂道だそうです。専用のエレベーターまであるようですが、運転休止していることもあるとか・・・ちなみに階段だと380段になるそうです。

夏セミ懇親会では、早速対策を行っていたので頼もしく思っていましたが、対策がまだの方、1次試験と同様に当日対策は必要になりますので、関西以外の方もちゃんと行って下さいね。

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さて本題に。

人の回答方法を見たことがありますか?

私は引きこもり受験者でしたので、一度も見ること出来なかったですが、夏セミナーのフリーディスカッションでは、恐らく一番多くの質問を頂いた部分と記憶しています。
言葉だけは少し抽象的になってしまいイメージがし辛いと思いますので、恥を忍んで、実際に80分で書いたメモを使ってご説明をしていきます。(字が汚いのはご容赦下さい)

また回答方法は本当に人それぞれになりますので、ギリギリストレート合格した人の戦いの軌跡として生の情報を紹介しますが、TOMながの記事とも比べながら参考にして下さい。

回答プロセス(平成28年 事例Ⅰ)

①準備段階

・まずは受験番号を記入する。
・メモ用紙の確保のために、めくった1枚目を破る(メモは裏面を利用)。

<解説>
何よりもまず行うのは受験番号と名前の記入で、ここでは焦らず確実に記入します。メモ用紙はホッチキスを外すより(私調べでは)早く準備ができたため、破る方法を採用していました。

②与件文確認1回目

・冒頭1段落と最後の段落だけマークを付けずに軽く読み、企業概要と全体の文量(グラフや図の有無)を把握する。
<解説>
設問を読むときに、まったく読んでいない時よりイメージがしやすかったため、冒頭を読むようにしていました。最後の段落は課題や社長の思いなどが書かれているケースが多く、概要や文量を掴むには適していました。グラフや図などは有るか無いかの確認だけで、ここでは内容までは確認しません。

③設問文の読解

・設問文を読んで「問われていること」「制限」などを確認し、何となく回答をイメージ(想像)する。*読み方は下の与件文とほぼ同様。
・メモ用紙に設問の要約を記入し、設問ごとのメモの領域を分割する。

<解説>
ハッキリとイメージ(想像)できなくても、与件文にこんな記載があるだろうとイメージ(想像)しておくことで、読み込むというより記載や根拠を探す観点で見ることができ、与件を読む時間の短縮と回答ブレが少なくできていました。
メモ用紙には回答骨子も書くので、あちこちに書いてわからなくならないように領域を分ける点と、第1問の中で設問が分かれている場合などに、設問間での関連性を意識するために「(」で囲いをしていました。

④与件文確認2回目

・文頭から順に、下のマークをつけながら段落ごとに読んでいく。
<解説>
⑤で段落を見返した時に、パッと見て構成がわかりやすいようにマークしておくため、自分が分かり易いように、最後の最後まで微調整を繰り返していたところになります。
-スラッシュ:読む作業として句読点や意味の区切りで記入
-丸囲み:時間を表す言葉(年代/現在/当時/創業以来など)にマーク
-四角囲み:重要と感じた語句や回答で使えそうな語句にマーク
-マーカー:最重要となる語句(思い/課題/回答に直結する点)にマーク
-アンダーライン:深い意味は無いが気になった箇所
-三角形:順接や並列の接続詞(そして、だから、またなど)にマーク
-逆三角形:逆説や対比の接続詞(しかし、ところが、一方など)
*四角囲みとマーカーは完全に区分けは出来てきませんでした・・・

・1段落読んだら「何を言っていたか?」を簡単に頭の中で要約して、関連する設問のメモ領域に段落番号(①②等)を記入し、次の段落へ。
<解説>
⑤で見返す際に、どの段落かがすぐわかるように段落番号を記載していました。設問に割り振りが出来なくても、または重複(2つの設問に①等)していてもここでは気にしません。

⑤回答骨子作成(この時点で残り50分程度が目安)

・設問ごとに段落番号を確認し、回答の面を40字で1つを目安に構成する。
<解説>
仮に100字で問われれば、40字+40字で2つの面から構成し、冒頭と終わりとバッファで20字のイメージです。40字にしたのは自分が考えやすかったこともありますが、ちゃんと説明しようと思うと40字程度は必要だったのと、余計な事を書きすぎないための上限(目安)として適していたためです。

・回答の要素を3段(または2段)になるように、与件文を確認しながらメモに記入する。
・ザクッと全体を見回し、課題が解決されているかを確認

<解説>
原因+結果+効果のように展開が分かり易く、且つ余計な事を言いすぎないように3段までで構成要素をメモしていました。ここは画像を見てもらった方が分かり易いと思います。
事例ごとに「課題が解決されないことは無い」と認識していたので、解決できたかを確認していましたが、正直、多くの時間は取れていなかったです。

⑥回答記入

・解答用紙に記入する。(下書きなく、メモの構成要素から回答を作成します)
<解説>
下書きをしないのは、私は書くのが遅いのでそもそもそんな時間が無い点と、ある程度書き方が決まっていると不要だったからです。
書き出しは「理由は、①・・・」「要因は、①・・・」と主語/述語をハッキリさせ、日本語としてのわかりやすさを注意していました。前半は余計なことを書かずに、後半1行(20字)で字数調整をする前提で、余白は5字以内で終わらすこと(100字なら95字以上)を目標にしていました。

実際の回答:第2問設問1
留意点は、①顧客とのパイプ役ではなく自社で直接市場や需要を開拓する必要があるため、営業強化の体制を作る、②自社内で全行程を一貫して行うのではなく、少量印刷・高品質印刷などコア技術を強化する点である。

⑦見直し

・受験番号の確認と誤字(特に漢字)の確認をする。
<解説>
ある程度書いてしまうと大幅な修正は難しいので、誤字や読みにくい(と思われる)字のみを、時間いっぱいまで修正していました。

以上が、当日80分での戦いの軌跡となります。
振り返ると、事例1はメモもいつも通り書けていますし、回答もいつものパターンになっていますが、事例2ではメンタルを揺らされ動揺したせいで、メモも汚いですし回答も乱されていたのが良くわかります(得点も事例Ⅰ72点、事例Ⅱ53点と乱れています・・・)。*下は事例Ⅱのメモ画像です

強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強いんだ。

西ドイツ代表として活躍され、皇帝の呼び名で有名なサッカー選手のベッケンバウアーさんお言葉。1974年のワールドカップで、オランダがトータルフットボールで圧倒的な強さを誇っていた中で、西ドイツ代表が優勝した際に言った言葉として有名です。
当日の結果に対する強い気持ちと、1回限りの勝負事ならではの厳しさを語っている強い言葉だと思います。

2次筆記試験は、それまでの過程はもちろんですが、当日の対応が勝負を大きく分ける試験だと思っています。「如何にして当日ベストな結果を出すか」を強く意識して、そこから逆算して日々の積み重ねを行って下さいね。

たっしー

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回答作成(戦い)の軌跡”へ6件のコメント

  1. 匿名 より:

    きこえますか・・・。
    診断士二次試験を・・・大阪会場で受験する皆さん・・・。
    今・・・貴方の心の中に・・・直接・・・語りかけています・・・。
    大阪教育大キャンパスは・・・本当に・・・山の上です・・・。エスカレーターはありますが・・・それでもまあまあ疲れます・・・。今日(9/24日曜日)は・・・一応動いていました・・・。しかし・・・エスカレーターが使えるのは・・・登りだけです・・・。特に・・・女性の方・・・。ヒールの高い靴は・・・やめるべきです・・・。構内も・・・段差が・・・多いです・・・。駅前には・・・コンビニすらありません・・・。飲食物を買うなら・・・最寄り駅で・・・買ってください・・・。着いてから買えばいい・・・は、通用・・・しません・・・。そして・・・喫煙者の皆さんに・・・悲報です・・・。構内・・・全面・・・禁煙・・・です・・・。特例措置は・・・あまり期待しない方が・・・良いと・・・思います・・・。

    1. たっしー より:

      匿名 さん

      コメントありがとうございます。

      会場近辺の下見に行かれたのですね。有益な情報をありがとうございます。またここにコメントを頂くと、多くの方に届くと思います。

      会場による特例措置は過去にはないと思うので、与えられた条件の中でしっかりと対策を行うしかありません。ベストを尽くされることをお祈りしています。

  2. Daisuke Matsuda より:

    大変参考になります。
    ちなみにですが、5番の回答骨子の作成で残り50分とのことなのですが、回答骨子の作成着手が開始30分前までということでよろしいでしょうか。

    以上の認識で正しいとすれば、6番の解答の記入には何分頃から着手されているのでしょうか。

    もしくは開始30分くらいからは、5→6→5→6→5→6のくり返しでしょうか。

    1. たっしー より:

      Daisuke Matsudaさん

      コメントありがとうございます。
      仰る通り、「5」の作成着手の時点で残り50分(30分経過)が目安です。「5」が一通り終わった後に「6」に移行しますので、練習通りであれば残り40分頃だと思います。私の場合、集中力維持と当日対応のバッファのため、時計を見る回数を意図的に減らしていましたので、申し訳ないですが本番での細かい時間は把握できていません。

      流れとしては、「5」を一通りやってその後に「6」を行うのですが、現実(当日)はそこまでキレイにいっていない部分もありましたので、設問によってはもう一度「5」→「6」を行ったものもあります。回答を書く順番は上から順でしたので、1問目「6」→2問目「6」→3問目「5」(2回目)→3問目「6」のイメージです。

  3. 匿名 より:

    拝見致しました。
    工夫に工夫を重ねた集大成の解き方、大変参考になります。
    早速、多くの部分を取り入れさせていただき、残りの1ヶ月ちょっとの追込みに取組みます。

    欲を言えば、あと1ヶ月早く教えてくださいな〜・ω・

    1. たっしー より:

      匿名さん

      コメントありがとうございます。
      少しでも参考になるものがあったのであれば、嬉しいです。
      回答方法は合う合わないがあると思いますので、他のメンバーの記事も参考にしながら、積極的に取り入れながらも、ご自身に合わないものはどんどん捨てるor改良を加えていって下さい。

      タイミングが少し遅かったですかね・・・できるだけタイムリーにお届けできるように頑張ります!

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