結局、設問要求解釈ってなんぞや?

みなさん、こんにちは。

今日は9/5 一次試験合格発表の日となります。受験番号のメモはお持ちになりましたか?

自己採点がギリギリの方はもちろん、
「なんとかいけてるだろう…」と思えている方も、いざ発表となるとソワソワしますね。

今年は何かどんでん返しがあるのかどうか、今朝の時点ではわかりませんが、
昨日のルナの記事の通り、受かった方は全力で10月の2次試験まで駆け抜けてください。
そして、2次試験の申し込みは期限が案外短いですので、忘れないうちに申し込みを行ってくださいね。

また、残念ながら再挑戦となってしまった方、
否定されたような気持ちになってしまうかもしれませんが、あなたが学習してきたことが無駄だったわけでは決してありません。
再挑戦するかどうかは、もちろんあなた次第ですが、少し休んで、また帰ってきてくれたら嬉しいです。


さて本日は、前回の予告の通り、「設問要求解釈」についてお話していきたいと思います。

「設問要求解釈」とはそのまんま、設問の要求解釈…することなのですが、
具体的には、与件文を読む前に設問を読み、どの様な答えが期待されているのか予め想定をしておくことを表します。(諸説ありそうですが、今日はザックリそう言うことにします)

中小企業診断士の二次試験において、設問の問われ方のパターンは概ね決まっています。
今日はスタンダードな、理由を問われる問題(「○○は何故か、理由を答えよ」といった設問)についてみていきましょう。

原則として、2次試験で問われているのは因果関係です。

で、あれば、〇〇を行ったことによる効果(成果)が、設問上、もしくは与件に書かれているはずです。

たとえば平成27年 事例1 第2問はこうです。

A 社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120 字以内で述べよ。

関連会社を設立し、移管したのは、何か理由(成果との因果関係)があるはずです。
・関連会社にしないとマズい状況が何かあったのか?
(マズい理由を回避し、A社の強みの維持強化が図れたのか?)
・関連会社にすることで得られるメリットがあったのか?
といったことが考えられます。

また、キーワード(1次知識の活用)としては、分社化による
①利益責任の明確化
②意思決定の迅速化
③独自の組織文化の構築
④事業リスクの回避
などが挙げられます。

以上のことを踏まえて与件を読みに行けば、あら不思議。

「新規事業は、技術難度はもちろん、~、事業に対する考え方そのものが異なっていた。」

から 分社化して、

①利益責任の明確化

②意思決定の迅速化

を図り、

その結果、

「社長の期待以上に急速に伸長し、それまで抱えてきた多額の借入金を徐々に返済することができるまでになり、次なる成長事業を模索する余裕も出てきた。」

という成果に繋がったわけです。

どうでしょう?整えてあげれば美しい回答ができそうですね!

この様に、設問から求められている答えや、答え方を予測して、探すものを分かってから与件文を読むことで解答作成がスムーズになります。

参考までに、私の設問要求解釈メモを置いておきます。

少しでもヒントになれば幸いです。

というわけで、今日は設問要求解釈について少し触れてみました。
9月以降は方向性を見つけるのを終えて、見つけた方向性に向けて、がちがちに実力を身に着けていく期間に入っていきます。質問があれば、どしどししていただいて、道場を使い倒してくださいね!

それでは今日はこの辺で。

ロックでした。

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結局、設問要求解釈ってなんぞや?”へ5件のコメント

  1. とくめいさん より:

    いつもサイト参考にさせて頂いております、ありがとうございます。
    質問をさせて頂ければと思います。
    現在の課題は設問解釈の短縮です。
    設問解釈は出来れば10分位で終えたいのですが、
    中々10分以内に終えるのが難しいです。
    解釈が甘いと自分の場合は大崩れするので、MAX20分と決めて入念に解釈しております。

    後が大変ですので解釈の時間を短縮したく思います。

    一次知識の瞬発力強化は1つの方法と考えておりますが、何か短縮の為のアドバイスを頂ければと思います。
    二次は初受験となります。
    どうぞよろしくお願い致します。

    1. ロック より:

      とくめいさん
      こんばんは!
      コメントありがとうございます!

      設問解釈ですが、とくめいさんが感じておられる通り、解答の質を左右する部分ですので、10〜20分程度であれば、問題ないような気がするのですが、
      逆にそこを短縮したいのは、なぜでしょうか?
      (全体の時間が足りないから?書くのに時間を割きたいから?)
      8代目 ながTOMも13分使ってますね。

      あくまで私はの場合ですが、「書く時間」というのは、書く内容が見つかれば「てにをは」の使い方と繋ぎ方だけを考えれば良いので慣れてくると一番縮まっていく部分になります。
      書けなかったらどうしよう…と、思うとどうしても書く時間にバッファーを設けようとしてしまいがちですが、ボトルネック工程はどこにあるのか、再度見直されるといいかもしれません。(書くのに時間がかかっていると決め付けたような言い方ですみません、、)

      あとは、他の8代目のコメントを待ちましょう…!

      1. とくめいさん より:

        ロック様

        ご返信ありがとうございます。
        短縮理由について具体性が欠けておりました、これでは不完全な解答になってしまいますね笑
        理由としては解答骨子の作成が終わらないからです。
        具体的には私は本文読解と解答骨子作成を設問解釈後から50分までに行います。
        そして解答作成に30分掛けております。
        解答作成は解答骨子の作成が終わっていなくても見切りで行なっています。
        最後の問題はほぼ骨子作成が間に合わず、解答作成の余った時間を使い、直接埋める羽目になります。

        設問解釈の時間については大体20分掛かってしまいますので、13分位ならもう少し解答骨子作成に余裕が出そうですね。

        ありがとうございます!

  2. あい より:

    非常に参考になる記事をありがとうございます。
    設問要求解釈メモでヒントになる箇所がいくつかあったので、これから事例を解く時に使わせていただきます。

    追伸:「分社化」とメモ中の「ゲット」で、すみません笑っちゃいました。

    1. ロック より:

      あいさん。
      こんばんは。コメントありがとうございます!
      ブンシャカに気付くとは…笑 小ネタに反応いただきありがとうございます笑
      (メモのゲット も、気付きにくいと思いますが…)

      書き忘れたのですが、メモの段階で制約条件もデッカく!赤字で!書いておくと、回答する際に忘れにくいです。
      (○○以外で答えなさい…とかそういう、外しちゃうと即死のやつです)

      何か疑問があればお気軽に聞いてくださいね!
      あと約50日、がんばってください!

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