【絶対スト合格】事例Ⅳの解き方(経営分析)

みなさんこんにちは!たけぴょんです。

8月ももう終わりですね。2次試験に挑むみなさん、勉強はかどっていますか?
私は去年の今頃、あまりはかどってはいませんでした。過去問を時間内で解いたり、TACの2次演習に通学していましたが、頭の中で解答は何となく思いつくけど、いざ解答用紙に書こうとするとうまく記述できないという状況で、日々悶々としていました。今去年の私と同じような状況にある方。これを打破する方法は、失敗→改善を繰り返し自分なりの解答プロセス(処理手順)を固めていくしかありません。まだ2ヶ月弱あります。「本番にはきっと間に合う!」と己を信じ、根気強く頑張っていきましょう!!

さて、今回は事例Ⅳの解き方(経営分析)と題し、「試験開始から問題に着手するまでの手順」と「経営分析の処理手順」について、たけぴょんは去年の本番こんな感じだったよ~ということを書こうと思います。先日のますけんの記事も経営分析の解き方について書いていますので、こちらも併せて参考にしてください。


♦試験開始~3分の処理手順(たけぴょんの場合)

経営分析の話に入る前に、本番で事例Ⅳ試験開始の合図があってから私がどうしたかをご紹介しようと思います。合格者の中でも処理手順は本当に人それぞれなので、あくまで一例として参考にしてください。

1.解答用紙を開き受験番号を記入、間違いないか受験票と照合し指さし確認
→これ間違うとどえらいことになりますからね。

2.問題用紙のホチキスを外す
→下書き用紙と問題用紙を分けるためです。勉強当初は定規で破っていましたが、そうすると問題用紙がバラバラになりホチキス止めする必要があったので、模試とかで両方試して最終的にこの方法に落ち着きました。

3.与件文で業種を確認し、段落と段落の間を線で区切る
→与件文の最初の2~3行だけみて業種だけ最初に確認します。在庫の有無、在庫は腐るものか。
→段落の最初と最後はヒントとなる記述が多いので、それを視覚的に捉えやすくするためにそうしていました。

4.B/S、P/Lをざっとみる
→前期と当期のパターンか、D社と同業他社のパターンかなどを確認

5.各大問の配点と内容(どの分野からの出題か)をざっとみて手をつける順番と時間配分を決める。
→昨年度の場合は、第1問(経営分析)25点、第2問(CF計算書、設備投資の経済性計算)35点、第3問(セグメント別業績評価)15点、第4問(CVP分析)25点でした。手をつける順番は「1番は経営分析」と決め、あとは配点の大きさと短時間で解けそうかどうかで判断しました。ちょっと記憶があいまいですが、実際には大体、第1問25分→第3問5分→第2問(設問1、設問2①)25分→第4問20分→第2問(設問2②)2分という感じだったと思います。最後は捨てるつもりでしたが時間が少し余ったので計算過程を書けるだけ書いた感じです。
→得点開示で74点だったので、本番としては上出来だったなと思います。
→財務・会計が苦手な方の場合は、比較的取組みやすい第1問、第3問、第4問に十分な時間を割いて点を積上げ足切りを確実に回避しつつ、+αを狙う方法がよかったのではと思います。

♦経営分析の解き方(たけぴょんの場合)

1.はじめに~経営分析の出題パターン
下表は過去10年間の出題パターンをまとめたものです。

ここから言える留意点としては、財務指標を選択させる問題と併せて、ほぼ毎年その原因や改善策などの記述問題が出るため、事例Ⅰ~Ⅲ同様に与件文をしっかり読み、選択した財務指標と記述解答との一貫性を強く意識する必要があります。財務・会計の事例だからと言って与件文をしっかり読まないと、経営分析だけでどんどん時間が過ぎ、他の問題も焦ってボロボロになってしまうので、意識するだけでなく過去問を解いて効率よく解答できるように訓練する必要があります。

2.経営分析の解き方(処理手順)
(1)B/S、P/LのD社の列を蛍光ペンで囲う
→間違えて前期や同業他社の数字で財務指標の解答数値を計算しないようにするためです。
本番ではこんな感じでした。

(2)設問要求の確認
→財務指標を3つ解答する場合は、収益性・効率性・安全性から一つずつ選択するのが基本。
→小数点第何位を四捨五入か切り捨てか、カッコ内に単位を明記、など細かな指示は特に注意してマークします。
本番はこんな感じでした。

(3)比較対象(前期or同業他社)の売上高を1とした場合のD社の比率をチェック
→P/Lの売上総利益・営業利益・経常利益を電卓で計算。
→B/Sの差が大きいところがどこか眺め、大きそうなところを電卓で計算
→この段階でどこに課題や問題点がありそうか想起します。この方法は通っていたTACの講師から教わりました。
本番はこんな感じでした。

前期の売上高を1とした場合、当期の売上高は1.13です。ですので、利益にしても資産・負債にしてもこの1.13が適正の目安になります。上の写真で各利益段階の数字を計算すると売上総利益が1.09、営業利益が1.08、経常利益が1.01となっており、売上高売上総利益率と売上高経常利益率で少し迷いましたが、経常利益が一番売上高の伸びに比べ伸びが少なかったことから、収益性は売上高経常利益率を選択しました。

(4)与件文を読み想起した内容どおりか確認
→与件文を読み、想定した内容の記述があるか確認する。
→先に与件文を読むという人もいます。私は両方試しましたが、本番はB/S、P/Lをみてから与件文を読みました。

(5)解答する指標を決め、数値を電卓で計算し解答用紙に書く
→記述問題の解答をどう書くかも考慮して矛盾が生じないよう注意

(6)記述問題の解答を書く
→原因を答えよと問われたら、「原因は・・・のことである。」といったように事例Ⅰ~Ⅲ同様解答の型を事前に決めてそのとおり処理しました。

(7)解答記入まで終わったら、解答数値を慎重に検算
→検算は計算方法を変えて行います。例えば解答が売上高経常利益率で3回検算するのであれば、経常利益/売上高=解答数値という検算を3回するのではなく、あと2回は売上高×解答数値=経常利益となるか、経常利益/解答数値=売上高となるかといった具合に検算します。ここで間違うと命取りになるので、本番も絶対間違いないと確信が持てるまで慎重に検算しました。


以上、たけぴょんの本試験開始から経営分析までの28分間の解答手順をご紹介ました。解答手順は合格者のなかでも人それぞれ異なるので、一例として参考にしていただければと思います。

本日はここまで。

それでは、今日もみなさんお~元気で!
たけぴょんでした。

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【絶対スト合格】事例Ⅳの解き方(経営分析)”へ2件のコメント

  1. たいまつ より:

    処理手順、大事ですよね。
    私は解いている中で、焦点の定まらない解答になることがあります。
    そんなとき、たけぴょんさんの記事のように「理由は、」とか設問要求を囲うだけで何か効果あるのかな、と半信半疑で取り組んでみましたが、続けるうちに解答はすっきり分かりやすくなりました。たったあれだけなのに~という感じです。
    解答数値を蛍光ペンで囲うのはやったことがないので試してみたいと思います。
    ありがとうございます。

    1. たけぴょん より:

      たいまつさん、コメントありがとうございます!
      処理手順が決まっていると本番でもかなり不安が軽減されますよ。
      事例Ⅳでは細かな指示の見落しで連鎖的に得点を失うという恐ろしさがあります。このため、本番でてんぱっている時でも絶対に指示の見落としや計算ミスをしない自分なりの仕掛けが必要なんです。
      (そう偉そうに言っていますが、私は今回のような手順でやっても本番の第4問で指示を見落として失点し帰りのバスでかなり落ち込みましたが。。。)
      下書きやマーキングは本番の80分間だけ自分が記憶していれば十分なものです。去年、問題用紙にどこまで下書きやマーキングをすべきか悩んでいたとき、「あとから他人がみて理解できるレベルは明らかにオーバースペックだ」と講師にアドバイスされて私はすごく納得しました。本番の80分間だけ自分で記憶に残る雑なレベルで十分です。
      蛍光ペンで囲う方法も是非演習の中で自分に会うか試してみてください。頑張ってくださいね。応援しています!!

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