―雑草魂で行こう― ゴールへの道筋は分解して考えよう

一次正解が発表され、そして訂正が発表されたりするなか、受験生の皆様も様々な感情を味わった2週間だったことと思います。この間、二次に向けての対策は進んでいますか?

昨年の自分を振り返ると、正直なところ8月末に受験指導校の二次対策講座が始まるまでは、学習の本格始動ができていなかったように思います。

どこから手を付けて良いのかもよくわからず、特に事例Ⅳは怖くて見る気もせず、一次に合格した達成感と、なにより暑くて何も考えたくないのと(根性無しです!自覚あります!!!)で、無為に時を過ごしていました。

タキプロ勉強会には一次の前に3回、8月の間に1回参加させてもらいましたが、それぞれ事例を自己流に解くだけで精一杯で自分で目指す学習の方向性などはまだ理解できておらず、やみくもに解いて持って行っては、勉強会で他の受験生や合格者の解答プロセスを知って感心し、自分にも同じような事ができるようになるのかと不安を抱いていました。

これまで様々な資格試験を独学で一発合格してきたので、自分なりの勉強の仕方をみつけるコツは分かっていたつもりだったのですが、診断士二次試験は甘くありません

それはなぜか?と考えると、2つのポイントがあると思います。

 

Point1 正解が公表されていないので目指すゴールがわかりにくい

正解だけでなく、採点の指針も公表されていません。セミナーなどに来られた受験生からよくいただく質問に、

  • 誤字があったら減点されるのか
  • 漢字が書けなかったらひらがなで書いても良いのか
  • 解答枠の何割以上埋められていないと減点になるのか
  • 字が汚いと減点されるのか
  • キーワードは沢山入っていた方が得点が上なのか

などありますが、これらに対して正しく受験生に答えられる人はいないはずです。(試験委員はもちろん知っているはずですが、受験生には答えられませんよね)

と、なるとどこを目指して、何に注意して学習するのが効率が良いのか、ここが不明確なまま学習を進めることになり、常に不安感と戦わなければならなくなります。

 

Point2 様々なスキルを複合的に問われているが、それを認識しにくい

一次試験においても7科目の設定のもと、様々な分野から広い知識を問われる試験ではありましたが、二次試験はさらに複合的にスキルを問われることになります。

一次試験はその点明確であった気付きにくくなっていますが、実は二次試験の方がより広いスキルを求められていると感じます。

私も学習中には気が付いていませんでしたが、今考えると実は以下のようなスキルを問われているのかなと感じます。

 

  • 読む力
  • 状況を捉える力
  • 診断士的分析力
  • 判断(決断)力
  • 書く力
  • タイムマネジメント力

 

分け方は人によっていろいろあるだろうと思いますが、少なくとも昨日そのちゃんが書いていたように「読む」「考える」「書く」の3つにはわけて自分のスキルを振り返らないと、いつまでたっても合格レベルに自分の力を上げることにつながりません。

ただやみくもに過去問や演習問題にトライしていても、効率よくスキルアップすることには繋がらないのです。

では、どう攻略すれば良いか?

 

「ゴールイメージを掴みにくい」対策

ふぞろいシリーズなどの書籍の他、各種サイトから「再現答案」を沢山見て対策するのがベストです。

注意すべきは、どこかの事例がC答案であったとしても他の事例で高得点を取っていれば「合格」となるので、「合格者の再現答案」が全て60点以上ではないというところです。

「このレベルで合格できるんだぁ…」と思ってみているその答案は、実はC答案なのかもしれないのですね。

逆に超高得点者のA答案を見ただけで「ここまで書けなきゃいけないのか…」と落ち込むのも本末転倒。

最近の再現答案は得点開示の結果も併せて掲載してくれているものも多いので、そこまでしっかり見極めながら活用するのが良いでしょう。

 

二次指導専門校のAASは私も参考にさせてもらいました。体験記とともに再現答案が掲載されています。

https://www.aas-clover.com/testinfo/taiken

 

タキプロWeb勉強会(道場6代目おとさんが創設。facebook利用者のみ参加できます)の過去スレッドにも、参加者の再現答案が多数掲載されています。

https://www.facebook.com/groups/188719574644632/

 

その他、道場の過去記事内にも再現答案が掲載されているものがありますし、個人ブログ等でも掲載している人がいますので、ぜひ探してみてください。

 

「複合的なスキルが問われる」対策

 

これは、一次攻略の時(https://rmc-oden.com/blog/archives/99065)にもお伝えしたように、自分のスキルを今一度振返って、どこを重点的に強化すべきか、またアドバンテージのあるところをどう活かすか、しっかり考えるしかないと思います。

参考までに、私の二次学習開始時の雑草流(根拠は自分の感覚!)自己分析をグラフにしてみました。

 

合格ラインを60と捉えた時に、現在の自分の一般的スキルがどんなものかなぁと自分が思う範囲で考えた結果です。

これはあくまで「一般的な力」についての考察なので、「書く力」が合格ラインを越えていても、試験用にチューニングすることは必要になります。

しかし春秋要約や春秋写経など、ちまたで文章力を上げるために有効とされている学習法に取り組む必要は無いと判断できます。

逆に「診断士的分析力」や「タイムマネジメント力」は全く追いついていないので、普段の生活の中ででも、それらのスキル向上に結び付くようなことがあるのであれば、積極的に取り入れた方が良い、ということになります。

受験生支援の勉強会などに参加していると、合格レベルの解答が書けない原因を「分析力」に求めようとする方が多いように見受けられます。受験指導校などでもそこに注力して解説される事が多いからでしょうか。でもよくよく解答を拝見したり、解答プロセスを聞かせていただくと、分析はできているけれど「書く力」が足りないだけの場合や、そもそも分析の前の「読む力」や「状況を把握する力」が足りない、という方も大勢いらっしゃると感じます。

なかなか思うような解答が書けない…と感じている場合には、今一度ご自身のスキルを振り返ってみて、足りていないのはどこなのか再確認してください。

二次試験の難しいところは、一次と違ってこれらのスキルについて現在の自分の立ち位置を測ることができる「点数」が無いことです。あくまで、自分が自分に向き合って、過去問や予備校の模試・演習問題を解いた結果を元に自己分析する以外にありません。


 

ただでさえ捉えにくいゴール設定の上、そこに到達するスキル(道筋)が複合的に絡み合っているため、特に初年度生にはとりかかりにくい二次の学習ですが、分解してあげれば苦手なところにも取り組みやすくなります。

次回は、私がとにかく苦手で困っていた、財務→事例Ⅳを攻略できた秘訣をご紹介しますが、こちらも同じく「分解」することで一気に世界が開けたのです!

 

今日の雑草魂:複雑なものも分解すれば取り組みが楽になる!

ルナはいつでも皆さんの頑張りを応援しています!

 

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