【2次道場】論述対策:相手の求めていることを正しく受け止めるトレーニング

管首相と鳩山前首相の間で退任時期でのひと悶着impactがありましたね。
「身を捨てる」という言葉の解釈でゴタゴタ言っているらしいですね。 大事な話でそんな曖昧な言葉を使ってコミュニケーションしてどうすんのよ。 なんて思いますが。

こんばんは。くれよんです。
投稿が遅くなってしまいましたcoldsweats01

さて、冒頭の話を取り上げたのは、政治ネタを話したいからではなく、コミュニケーションの話をしたかったからです。
2次道場なのでここでのコミュニケーションとは、もちろん2次試験対応に 関すること。具体的には、主に事例Ⅰ~Ⅲに関する論述対応のことです。

今日のテーマは「相手の求めていることを正しく受け止める」
これは以前の記事で書いていた事例対応の本質のステップ1に当たる内容です。
これからも「論述対策シリーズ」としていくつか記事にしていきたいと思います。

仕事においても自分の思ったことが正しく伝わるコミュニケーションが取れていたら どれほど楽に仕事が進むか・・・なんて思ったことありませんか?
逆に言えば、それだけコミュニケーション(正しく受け止める・正しく伝える)というのは 難しいということかもしれませんね。

相手の言っていることを正しく受け止める、すなわち設問で聞かれていることを 正しく受け止めることの邪魔をするもの。それは“常識”
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」というアインシュタインの 名言がありますが、「正しく受け止める」というのは意識をしないと、自分の常識という 色眼鏡eyeglassに知らず知らずのうちに邪魔をされてしまう危険が潜んでいるもの。
ゆえに、「相手の求めていることを正しく受け止める」というのは、基本的なスキルでありながら 高い水準に至るにはトレーニングを要するスキル。

診断士2次試験においては、「正しく受け止める」を外した瞬間にその設問は終わってしまう訳で、

巷でも色々な方法が提唱されていると思いますが、私は以下の2つの点を意識することをオススメ。

・設問の骨格を構造化する。
・他の受け取り方が成立しないかどうか、批判的に見る。

と言っても、なかなか伝わりづらいので、過去問をケースにしてみます。

■ケース
H22年度事例Ⅲ 第4問

X社からの要請による中国進出計画が進展している。この計画に関してC社の技術を生かした 独自の経営の方向性と対応策について、中小企業診断士としてどのようなアドバイスをするか、 140字以内で述べよ。

■設問の骨格を構造化する
これは、文章で書かれている設問の構造を分解してみるトレーニングです。
ポイントについては、ハカセ事例のゴール・ルールの記事が秀逸。
つまり、事例のゴール(つまり何を聞いているのか?)とルール(どのような条件をつけているのか?) を押さえることですが、以下のようにトレーニングでは意識的にビジュアルに構造化することをオススメ。

■他の受け取り方が成立しないかどうか、批判的に見る
自分の常識の色眼鏡を外すために、他の受け取り方が成立しないか 敢えて批判的に考えてみる、いわゆる複数解釈をするトレーニングです。
必ずしも今回のケースで以下のポイントで複数解釈をする必要があるとは言えませんが、 参考として見て下さい。
①のように代名詞についての解釈を複数考えることや、②のように修飾語の係り方を複数考えること 等が代表的です。

①この計画
解釈1:「X社からの要請による中国進出計画」
解釈2: 「(一般的な)中国進出計画」

②独自の経営の方向性と対応策
解釈1:「独自の経営の方向性」と「対応策」
解釈2:「独自の、経営の方向性」と「独自の、対応策」
解釈3:「独自の、経営の方向性」と「独自の、経営の対応策」

■解答の骨子づくりは設問を読んだ直後に!
せっかく「正しく受け止める」スキルを磨いたので、最後にそれを 最大限に活用するための注意事項をひとつ。
人はそれほど記憶を保っていられません。上述したように、「設問で聞かれていることを正しく受け止めること」を強く意識して 設問を読んだとしても、その後与件文を読んで、解答を作成する頃にはせっかくの 記憶はかなり薄れてまっています。 もう一度読み直す時間のロスは避けたいところ。

ではどうするか?

最も設問を正しく受け止めた直後に解答の骨子を作成してしまうこと。 これが、私のオススメです。

<骨子例>
経営の 方向性は、●●して(※誰に・何を・どのように)、 ●●する事。(※経営レベルの内容。「売上UP」等)
C社の●●、●●、●●という技術を生かす。
対応策は、①●●をする事、②●●をする事。

<例>
経営の方向性はX社への部品供給に加えて、 X社やメーカー等に対する金型受注販売事業を展開し、単純な下請けからの脱却を図る事である。C社の中国国内では得にくい高い金 型技術と設備の改良・改善技術を生かす対応策は、現地に対応した専任の営業体制の整備や製品開発力の強化を行う事である。 (138文字)

いかがでしたでしょうか?
冒頭のやり取りのようにならないよう、まずは、「正しく受け止める」トレーニングをしてみて下さい。

では、今日はこの辺で。

by くれよん

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