【絶対スト合格】勝機は事例Ⅳにあり

みなさんこんにちは!たけぴょんです。

今年の1次試験の特徴が大体わかってきましたね。私が知る限りでは、科目別では情報が易化、企業経営理論と運営管理が難化、全体の平均点は昨年より上がり平年並みに近い水準といった感じのようです。とは言え、9月5日の合格発表を確認するまで合否結果はわかりません。自己採点では合格点に届いていない方でも、ボーダーライン近辺の方は、合格発表を確認するまで絶対にあきらめないで勉強を継続してください。

さて、本日は「【絶対スト合格】勝機は事例Ⅳにあり」と題し、ストレート合格するうえでの事例Ⅳの重要性についてお話しします。


♦スト合格の近道は事例Ⅳの強化

2次筆記試験は1次試験と異なり競争試験です。ストレート合格するためには、2次再チャレンジ組、2次専念組との競争に勝ち抜かなければなりません。よって、「1次試験後残り80日足らずでどうやって上位20%圏内に食い込むか」という点に関する戦略が絶対に必要となります。

その一つの答えが事例Ⅳ(財務・会計)の強化です。事例Ⅰ~Ⅲは全て記述で模範解答が公表されていないため対策がとりづらいです。一方、事例Ⅳは模範解答は事例Ⅰ~Ⅲ同様公表されてはいないものの、計算問題や計算過程を問う問題が中心で、記述も計算問題にかかわるものが多く解答のポイントがばらけにくいため、予備校の過去問題集の解答をある程度信頼して自己採点できるので、比較的対策はしやすいと思います。

この戦略は私が通学していた予備校の講師が推奨していたもので、極端な話、1次試験から残り80日足らずで捻出できる勉強時間の半分以上を事例Ⅳに費やしてもよいと言われていました。私も事例Ⅳの強化は、事例Ⅰ~Ⅲと異なり問題演習後の自己採点で得点が推定できるため、日々の成長をより実感でき、時間対効果が高いと思ったので、講師のアドバイスに納得し事例Ⅳの強化に大半の時間を割きました。

上記も踏まえ、2次筆記試験の全体戦略としては、事例Ⅰ~Ⅲはとにかく耐える、具体的には合格基準である60点近辺から大きく外さない(=各事例50点以上死守)、そして事例Ⅳで挽回してトータルで合格基準60%を超える、という戦略を立てました。

そして、結果、以下のとおり全体戦略どおりの得点でストレート合格することができました。

事例Ⅰ B(55点) 事例Ⅱ B(56点) 事例Ⅲ A(60点)事例Ⅳ A(74点) 合計245点

事例Ⅰ~Ⅲはこの点数なので、あまりアドバイスできることがありません(笑)。
アドバイスできるとすれば、①過去問を肌身離さず持ち歩き設問文・与件文に徹底的に慣れること②過去問等で演習する中で自分なりの解答プロセス(考える・読む・書くの時間配分)をしっかり固めること③設問要求・与件文に沿った解答を常に心がけ大事故による一発退場(全く的外れな解答を書いてしまい40点未満で足切りに引っかかってしまうこと)を回避できる力をつけること、くらいでしょうか。

事例Ⅳを強化し貯金が作れるようになれば、事例Ⅰ~Ⅲは大事故を起こさず50点以上とれれば十分合格圏内です。他の受験支援機関ですが平成28年度同期合格者の得点データをとったところ、得点率60%以上(240点以上)で合格に対し、なんと合格者の80%が得点率65%未満(240~259点未満)という結果でした。この試験を余裕で受かる人はごくごく少数なのです。

私自身2次筆記試験の経験を振り返ってみると、この試験は事例Ⅳで勝負が決まると言ってもまったく過言ではないと感じています。事例Ⅳの問題自体は60点以上をとる上でまったく歯が立たないというものではありません。おそらく十分な時間があり落ち着いて解けば、多くの受験生が60点以上とれる問題だと思います。しかしながら、試験本番の極度のプレッシャーと80分という制約の中で、手をつける順番を間違えずに取れる問題を確実に仕留められるようになるためには、ある程度の訓練が必要であり、十分な訓練を積むためには、ストレート生の場合結果的に捻出できる勉強時間の半分くらいを事例Ⅳに割くことになるのではないかと思います。

♦事例Ⅳの特徴

H13年度以降は「経営分析」と「個別問題」で構成

事例Ⅳは財務(ファイナンス)および会計(アカウンティング)から出題されます。H13年度以降の出題傾向は下表のとおりです。第1問で経営分析、第2問~第4問などで個別問題が出題される傾向があります。大問ごとの時間配分については、大問ことの配点割合が一つの目安にはなりますが(例えば配点25点の大問であれば80分×(25/100)=20分)、現実的な対応としては確実に点が獲れる問題に十分な時間を割き、絶対間違いないと確信できるまで検算をしっかり行う方が得策だと思います。

クリックすると画像が見やすくなります。

経営分析はH13年度以降毎年出題されており、配点は25~40点です。

得点戦略としては、経営分析を確実に得点し、残る個別問題で満点を狙わず解ける問題を見極め、コツコツ得点を積上げることにより、財務・会計に苦手意識を持つ方でも40点未満の足切りを回避しつつ、問題の相性次第では60点以上も狙っていく戦略が得策だと思います。

経営分析を計算ミスで落とすと致命的になりますので、本番の緊張感の中でも絶対にミスしない解き方を日々の演習を通じ確立しておく必要があります。解き方等詳しくは次回の投稿で経営分析問題の解き方を取り上げる予定ですのでそこで説明します。

個別問題は管理会計(CVP分析など)およびファイナンス(設備投資の経済性計算など)の領域からの出題が多いです。よって「今から簿記をやる必要はない!」と個人的には思います。問題自体歯が立たないという訳ではないですが、与えられるデータ量が多く設定が複雑な問題もあるため、条件設定を整理する力やひっかけ(単位、四捨五入なのか切り捨てなのか等)に対する注意力を養っておく必要があります。個別問題の傾向と対策については、今後の投稿でより詳しく取り上げたいと思います。

「計算問題」と「記述問題」で構成

問題は「計算問題」と「記述問題」で構成されます。なお、記述問題には計算過程を記述するものも含まれます。対策としては、計算問題でミスしにくい解き方を掴むこと、記述問題でわからない時や時間がない時でも白紙で提出せず結論だけでも書くことを日々の演習時から徹底し、本番でも実践できるように訓練することが重要です。こちらの対策についても、今後投稿で取り上げていきたいと思います。

なお、7代目フェイマオさんのこちらの記事でも、事例Ⅳで合格点をとるコツを取り上げていますので、併せてお読みください。


本日はここまで。

それでは、今日もみなさんお~元気で!
たけぴょんでした。

 

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【絶対スト合格】勝機は事例Ⅳにあり”へ4件のコメント

  1. あい より:

    他の方宛のコメントに申し訳ありませんが失礼いたします。
    折しも解答用紙を埋めるだけで100分位はかかる状態で、80分で解ける気がせず悩んでいたところでした。
    「今全然解ける気がしないのは普通」
    「肝心なのは、本番までどれだけ多くの失敗をし、どれだけ改善できるか」
    とのコメントを読んで励みになり、コメントせずにはいられませんでした。ありがとうございます。

    1. たけぴょん より:

      あいさん、コメントありがとうございます。また、日々道場のブログをお読みいただきありがとうございます。

      今の段階で100分位で解答用紙を埋められるのであれば上出来だと思いますよ。私は半日くらいかかりました(苦笑)。80分で合格答案を書けるようにするために、80分の中で「読む時間」「考える時間」「書く時間」をどう配分するのが自分にとってよいのか、80分で(ここがポイントです)事例を繰り返し解いて、解答プロセスを試行錯誤してみてください。また、細切れ時間などを利用して、自分の読む時間(内容を頭で理解しながら設問・与件文を読むのに最低限かかる時間)、答案に書く時間(ある程度読みやすい字で書くのに最低限かかる時間)が何分必要かを予め知っておくとよいと思います。当ブログ記事でも様々なノウハウが紹介されていますので、ご自身にとって役立ちそうなものはどんどん「パクってカスタマイズ!」しちゃってください。応援しています!!

  2. きゅうり より:

    今二次の勉強をしていますが、恥ずかしながら、全然解ける気がしません…(>__<)

    1. たけぴょん より:

      きゅうりさん、コメントありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。
      私も去年の今頃、あと2ヶ月で80分で解けるようになる気が全然しませんでした。
      それが普通ですので、そういうものだとまずは受け止めてください。
      既に実践されているかもしれませんが、一度80分で過去問を解いてみてください。
      場合によっては半分以上白紙答案になると思いますが、まず、今の自分の力と合格レベルとの差を知ることが大切です。そこから残り2ヶ月でギャップを埋めるためにどう行動するかを考えましょう。
      私の場合は、それが事例Ⅳの強化と、事例Ⅰ~Ⅲは合格者主催のリアル勉強会に参加し毎回ボコボコにコメントされながらも改善を繰り返すことでした。
      繰り返しますが、今全然解ける気がしないのは普通ですので安心してください。
      肝心なのは、本番までどれだけ多くの失敗をし、どれだけ改善できるかです。
      頑張ってください。応援しています!!

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